最近、自分について気が付いた事があります。
僕は生きて行く上で、芝居をしているなぁって・・・
本当は凄く臆病な小心者なのだけれど、そう見られるのが嫌で強気を装う。
装うと言うよりは『演じる』と言った方が正しいかもしれない。
そう云う意味では『人生における役作り』をして、役になりきり、演じきる。
面白いもので、そう云った具合に役を演じきれた時は物事が上手く運ぶ。
何処かで役になりきれなくて、躊躇したりすると上手く行かない。
多分、演じきる事が出来る時には、自信もみなぎって居るのだろうし
周りの人間も、それを見て着いてきてくれたり、手を貸してくれたりする。
逆に演じる事に躊躇するような時は、自分自身に自信が持てずにいる時で
そんな人間には手助けしてくれても、着いて行こうなんて思わないでしょう。
多分、世のお父さん、お母さんは皆そうなんだと思う。
凄いお父さんだと家族に思われたい、良いお母さんだと周りに思われたい。
そんな自分の実力にそぐわない大役に役作りをしちゃって、
ノイローゼや鬱病になってしまったりするような気がしますね。
僕はと言うと、数年前に『役作り』に失敗して、精神科のお世話になった時以外は
『人生における役作り』は上手く行っていると思います。
人生における『役作り』とは、『嘘』をつく事です。
芝居なんて作りごとですからね。
僕は『凄く臆病で小心者』なのに、外では『大胆な怖いもの知らず』を演じている。
後ろなんか振り向かない・・・と言って、いつも前向きに行動するのも
実は過去の失敗や嫌な思いを忘れられない自分を誤魔化しているのです。
終わった事はもう考えない・・・・これも、『嘘』ですね。
過去の恋愛に始まって、仕事や遊びでも嫌な思い出は全部覚えている。
嫌な思いをさせられた人間の事は、一人として忘れていない。
こんな執念深い人間なのに、細かい事は気にしない人間を演じている。
実生活で、他人の邪魔をしたり、意地悪をする事は僕の『駒』にない。
せいぜい意識して嫌味を言うくらいで、それだって後味が悪くて後悔する。
子供の頃に両親から『他人にされて嫌な事は絶対にするな』と言われて育っている。
意地悪な事をされても、意地悪をし返したことは無い。
これだけは断言できます。
だから『お人好し』とか『お坊ちゃま』とか言われたりする。
まぁ、こればかりはどうにもならないかなぁ・・・・。
そう言う事を言っておきながら、本当の『芝居』では役作りに苦労する。
今は自分が持ち合わせていない『駒』を、どうやって手にするか?
今回の芝居でそんな『演技力』を試されているのですよ(笑)