『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

立ち稽古:『所詮は、下僕・・・・』

2018年03月17日 | Weblog

今日は3回目の立ち稽古。
立ち稽古には手に持たずにやろうと意気込んで、、あれだけ台本を読んでいたのに、
いざ始まってみれば、ちょっとした事で芝居の進行が滞った途端に台詞がすっ飛ぶ。

毎年、こんな事の繰り返しです。
それでも、台詞の言い回しや、間の取り方を少しずつ変えて臨んでは演出の顔色を伺う。
今回の役どころは、決して難しい役じゃない。
ただ、僕にとってはとても厄介な芝居を求められて悩んでいます。

今回はとある歴史ある会員制クラブの副理事長役。
理事長の椅子を狙って、偉そうにしている男の役です。
若い衆には威圧的な態度で、恐れられているけれど
いざ娘や、恋人の前では威厳も無くなってしまうほど
とにかく、尻に敷かれているような男。

まぁ、ここまでは素でやっても問題ないでしょう。

ところが、偉そうな態度・・・・これが出来ないんです。
座長が稽古での、僕の所作を見て
『君は、偉そうにする事したことないなぁ?』
って、笑いながら言う。
それで、こういう風に動くんだよ・・・・と、お手本を見せてくれた。
確かにその所作は、偉い人や地位の高い人に見える。
そういう事を見せられて、僕は穴が有ったら入りたいほど恥ずかしかった。

と言うのも、僕自身がそう言った偉そうな態度を取ったことが無い。
周りにもそう言った人物が居ない。
最近の社長は『威厳』は見せても作り物。
体に染みついている威厳や、帝王学みたいなものを感じる人が居ない。

そう言う意味では劇団にはごろごろ居るんですよ。
座長は日本最大手ビールメーカーの取締役だったし、
怪物オペラおじさんは三菱倉庫の元社長、
そして去年『新人』として加わった〇さんは元日本銀行発券局長。
この方たちは、とてもじゃないが経歴が凄すぎる。
それに、前から感じていたのだけれど、普段からそのオーラみたいなものを放っている。

いくら胸を張って偉そうに演技しても、所詮は演技。
この御仁たちの自然の雰囲気にはとてもじゃないが敵わない。

一つ違いのM谷さんも、僕と同じようにそのオーラに敗北感を感じているという。
自然に身についている御三方を見るたびに、僕がM谷さんに
『所詮、俺は下僕なのさ・・・・』
と言って、ごまかしているんだけど・・・・
何とも言えない悔しさですねぇ。

そんな御仁たちと、対等にお付き合いできると言うのがせめてもの慰めです。

コメント
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