今日は日本代表とアフリカのマリ代表のテストマッチ。
出場したメンバーを見ると、何だか点を取れそうな気がしない。
実際、試合は格下のはずのマリ代表の方が躍動していた。
ハリルホジッチ監督になって、今の日本代表は縦への早いサッカーへと
従来のパスサッカーから戦術を大きく転換した。
そのせいで本田選手のような、ボールをキープして試合を作るタイプは
戦術に合わないと言う事で、代表落ちの危機さえある。
日本人の足の速さって、陸上のトップクラスでも10秒を切れない程度。
ついこの間10秒を切ったと大騒ぎしたけれど、まだまだ世界とは程遠い。
本田選手よりスピードのある久保選手や浅野選手を右サイドで使って、
アジアではある程度結果を出したけれど、それも最初だけ。
マークされるようになった途端に、空気になってしまった。
そもそも日本のサッカーは守備を固め、パスをつなぐ事で
世界に対抗しようと、オシム監督やザッケローニ監督がチーム作りをして
その流れを引き継いで、メキシコのアギーレ監督を招へいした。
ところがそのアギーレ監督が『八百長疑惑』に巻き込まれ更迭。
その後に来たのがハリルホジッチ監督だ。
日本のA代表以外は、いまだにパスサッカーをやっているし
Jリーグのチームも、パスをつなぐチームばかり。
つまり、慣れていない戦術でいきなりやらされているのですよ。
これじゃ、勝てる気がしないし、何よりも観ていて退屈。
今夜の試合も退屈だった。
後半に本田選手が出場して、試合の流れが変わった。
同点弾には絡め無かったが、ゴール前に居て相手のマークを引き付けていた。
他の選手にはないパスセンス、フィジカルの強さ、メンタルの強さ。
この選手を使わないハリルホジッチ監督の戦術は理解できない。
彼が実績を上げたのは、アフリカのフィジカル強い国での事。
日本人には、縦に早いサッカーは無理だと思うけれどね。
退屈な試合を観て、これで本田選手を嫌うアンチがネットで叩く。
サッカーの経験がない、サッカーの楽しさを知らない素人ばかりです。
あの『全員攻撃・全員守備』のトータルフットボールを世に広めた
ヨハン・クライフがこの試合を見たら、きっと嘆くでしょうね。