映画とライフデザイン

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映画「ペーパーボーイ 真夏の引力」 ニコールキッドマン

2013-12-08 20:27:31 | 映画(洋画 2013年以降主演男性)
映画「ペーパーボーイ 真夏の引力」は今年公開のアメリカ映画。

なかなかの豪華キャストである。
ニコールキッドマンのあばずれぶりがいいという評判を聞いていたが、劇場には行かなかった。
彼女は刑務所の囚人に恋する女という設定である。これ自体はキムギドク「ブレス」や小池栄子主演「接吻」などで取り上げられた設定であるが、今回はその女性に恋する青年が主人公で、その兄貴もからんできて2作よりも若干複雑である。
「イノセントガーデン」でもニコールキッドマンの圧倒的存在感に目を奪われたが、こちらの方がすごい。

1969年、フロリダ州モート郡の小さな町。
大学を中退し、父親(スコット・グレン)の会社で新聞配達をしているジャック・ジャンセン(ザック・エフロン)は、取りたててやりたいこともなく、鬱屈した日々を過ごしていた。母親は幼い頃に家を出てしまい、父親の現在の恋人エレン(ニーラ・ゴードン)とはまったく馴染めない。極度にオクテでガールフレンドもいないジャックが心を許せる話し相手は、黒人メイドのアニタ(メイシー・グレイ)だけだった。

そんなある日、大手新聞社マイアミ・タイムズに勤める兄ウォード(マシュー・マコノヒー)が、同僚の黒人記者ヤードリー(デヴィッド・オイェロウォ)を伴い、4年前にモート郡で起きたある殺人事件の死刑囚の冤罪疑惑を再調査するために帰省する。人種差別主義者の保安官が刃物でめった刺しにされたこの事件は、ヒラリー・ヴァン・ウェッター(ジョン・キューザック)という貧しい白人男性が逮捕され、既に死刑判決が確定していたが、ウォードは裁判が極めて不公正な状況で行われたため冤罪の可能性があると睨んでいた。

運転手として彼らの取材を手伝うことになったジャックは、オフィス代わりのガレージに突然訪ねてきたシャーロット・ブレス(ニコール・キッドマン)に目を奪われる。今回の取材の依頼主であるシャーロットは、獄中の死刑囚ヒラリーと手紙を交換しただけで意気投合、婚約まで交わした女性だった。出会った瞬間に恋に落ちたジャックは、刑務所でのヒラリーとの面会に同行するが、ヒラリーは初めて対面した婚約者シャーロットへの欲望を剥き出しにする。

そんな中、ウォードは殺人事件当日の夜、ヒラリーが伯父のタイリー(ネッド・ベラミー)とともにゴルフ場に忍び込んで芝生を盗んだという話を聞き出す。タイリーはヒラリーのアリバイをそっくり裏付ける証言をしたが、ウォードとジャックは彼らが口裏を合わせたのではないかと疑念を抱く。やがて殺人事件の深い闇に分け入り、叶わぬ恋に身を焦がすジャックは、想像を絶する悪夢のような現実を目の当たりにすることになるが。。。(kinenote 引用)

流れるのは60年代後半のモータウンサウンドである。乗っているアメ車も時代を表わす。
そこに現れるのが、長いつけまつげをしたニコールキッドマンだ。当時日本の流行歌手も辺見マリや奥村チヨとかは随分と長いつけまつげをしていたものだ。死刑囚に関心を持つ女だが、露骨に金目当てという印象が強い。
「ブレス」では女が牢屋に慰問を続けて、そこで交わってしまう。「接吻」では相手にキスするだけでなく、死刑囚を刺してしまう。いずれも驚くべき行動をとる。


ここでは死刑囚を訪問するときに露骨にエロティックなしぐさをとる。映画「危険な情事」のシャロン・ストーンのようだ。看守から「物理的に触れ合うことは厳禁!」と言われながら、ヒラリーはシャーロットに対して「足を開け」「パンストを破れ」と「命令」した上、それ以上の行為の要求をする。シャーロットはそれに応じ、媚態をさらしていく。接しているわけではないのにかなり挑発する動きをとる。男性陣の股間が破裂しそうになる。
その後、海でクラゲに刺されて身体じゅうがかぶれている主人公におしっこをかけるシーンまである。
おいおいすごいなあ。

でもそんなニコールキッドマンが昔より好きになっている自分に気づく。日本でいえば杉本彩が演じるようなアブノーマルでセクシーな役をやらせると抜群にうまいのだ。しかも、トムクルーズとの出会いである「デイズオブサンダー」に映る20年以上前の若い彼女よりもはるかに美しい。主人公はザック・エフロンだけど、完全に圧倒している。あとはジョンキューザックの不気味さもいい。ここでは書かないが、最後に向けてのえげつなさもすごい。
コメント
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