トランプ大統領はアメリカさえ良ければ同盟国を見捨てるという考えのようです。アメリカとの同盟関係など自分の大統領再選のためには弊履の如く捨てるのです。
今回のトルコ軍のクルド人攻撃を容認したのはその実例です。
クルド人武装勢力はアメリカと同盟してシリア国内の強力なイスラム国殲滅に功績を上げた戦友だったのです。そのクルド人武装勢力を見捨ててアメリカ軍だけ本国へ引き上げてしまったのです。
その上、ペンス副大統領をトルコに派遣してトルコによるシリア北部の占領を容認する協定をトルコと締結したのです。
以下の昨日のニュ-スをご覧下さい。
「トルコ、シリア軍事作戦を停止 クルド部隊撤退後に終了へ」
https://www.afpbb.com/articles/-/3250079
【10月18日 AFP】(更新)トルコは、同国がシリア北部で進める軍事作戦を5日間停止することで同意し、クルド人が率いる部隊が安全地帯から撤退し国境から離れることを条件に作戦を終了する意向を表明した。ペンス米副大統領とトルコ当局が17日、明らかにした。
ペンス氏はトルコの首都アンカラで、エルドアン大統領らと会談した後に記者会見し、トルコの軍事作戦が「(クルド側部隊の撤退)完了後、完全に終了する」と表明した。
ペンス氏はまた、米国が「今後120時間での秩序ある撤退を支援する」ためにクルド人勢力と協力すると説明。5日間の停戦中、米国はトルコに対し追加制裁は科さず、作戦終了後には最近発動した制裁を撤回する意向だと述べた。・・・以下省略
上記の「クルド人が率いる部隊が安全地帯から撤退し国境から離れることを条件に作戦を終了する」という意味はクルド人が武装解除し退却しない限りトルコによるシリア北部の占領を容認するという意味です。
クルド人が退却する筈がありませんからトルコ軍は何時迄もシリア北部に駐留しても良いことになります。アメリカはクルド軍とのかつての同盟関係を捨てたのです。
この事実は日米安保体制も例外ではないことを暗示しています。
アメリカが窮地の立てば日本から引き揚げ日本を丸裸にする可能性があるのです。
この可能性はトランプ大統領の就任以来日本側からも度々指摘されてきました。
その上、中国が強大になり一帯一路政策により日本も中国の勢力圏に取り込もうとしています。日本もアメリカ一辺倒では危険です。そこで来年には習近平国家主席を国賓として日本へ招待することにしています。
こんな情勢では日本人はアメリカ人みんなをトランプ大統領のように利己主義だと思いがちです。同盟関係を見捨てる人間だと思います。信頼出来ない人間と思います。
しかしそれは間違です。
一つだけ実例を書きます。それは1976年ベトナム戦争でアメリカが敗北した後の話です。アメリカ軍と同盟関係にあった南べトナムの政府関係者や軍関係者が陸続としてアメリカへ避難してきました。
その多数の避難民をアメリカの民間人が自分の家に受入れて就職の世話をしたのです。
私の友人のアメリカ人も自宅に数人のべトナム人を数週間泊め食事を供し就職の世話をしたそうです。
彼は、「同盟軍だった数人のべトナム人の世話をするのはアメリカ人として当然ことです」と言っていました。
アメリカ人みんなをトランプ大統領のように利己主義者で同盟関係を見捨てる人間だと思ったらとんでもない間違いです。
それにしてもトランプ大統領は困ったお人です。
今日の挿し絵代わりの写真はかつて住んでいたオハイオ州の州都のコロンバス市の紅葉の写真です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
今回のトルコ軍のクルド人攻撃を容認したのはその実例です。
クルド人武装勢力はアメリカと同盟してシリア国内の強力なイスラム国殲滅に功績を上げた戦友だったのです。そのクルド人武装勢力を見捨ててアメリカ軍だけ本国へ引き上げてしまったのです。
その上、ペンス副大統領をトルコに派遣してトルコによるシリア北部の占領を容認する協定をトルコと締結したのです。
以下の昨日のニュ-スをご覧下さい。
「トルコ、シリア軍事作戦を停止 クルド部隊撤退後に終了へ」
https://www.afpbb.com/articles/-/3250079
【10月18日 AFP】(更新)トルコは、同国がシリア北部で進める軍事作戦を5日間停止することで同意し、クルド人が率いる部隊が安全地帯から撤退し国境から離れることを条件に作戦を終了する意向を表明した。ペンス米副大統領とトルコ当局が17日、明らかにした。
ペンス氏はトルコの首都アンカラで、エルドアン大統領らと会談した後に記者会見し、トルコの軍事作戦が「(クルド側部隊の撤退)完了後、完全に終了する」と表明した。
ペンス氏はまた、米国が「今後120時間での秩序ある撤退を支援する」ためにクルド人勢力と協力すると説明。5日間の停戦中、米国はトルコに対し追加制裁は科さず、作戦終了後には最近発動した制裁を撤回する意向だと述べた。・・・以下省略
上記の「クルド人が率いる部隊が安全地帯から撤退し国境から離れることを条件に作戦を終了する」という意味はクルド人が武装解除し退却しない限りトルコによるシリア北部の占領を容認するという意味です。
クルド人が退却する筈がありませんからトルコ軍は何時迄もシリア北部に駐留しても良いことになります。アメリカはクルド軍とのかつての同盟関係を捨てたのです。
この事実は日米安保体制も例外ではないことを暗示しています。
アメリカが窮地の立てば日本から引き揚げ日本を丸裸にする可能性があるのです。
この可能性はトランプ大統領の就任以来日本側からも度々指摘されてきました。
その上、中国が強大になり一帯一路政策により日本も中国の勢力圏に取り込もうとしています。日本もアメリカ一辺倒では危険です。そこで来年には習近平国家主席を国賓として日本へ招待することにしています。
こんな情勢では日本人はアメリカ人みんなをトランプ大統領のように利己主義だと思いがちです。同盟関係を見捨てる人間だと思います。信頼出来ない人間と思います。
しかしそれは間違です。
一つだけ実例を書きます。それは1976年ベトナム戦争でアメリカが敗北した後の話です。アメリカ軍と同盟関係にあった南べトナムの政府関係者や軍関係者が陸続としてアメリカへ避難してきました。
その多数の避難民をアメリカの民間人が自分の家に受入れて就職の世話をしたのです。
私の友人のアメリカ人も自宅に数人のべトナム人を数週間泊め食事を供し就職の世話をしたそうです。
彼は、「同盟軍だった数人のべトナム人の世話をするのはアメリカ人として当然ことです」と言っていました。
アメリカ人みんなをトランプ大統領のように利己主義者で同盟関係を見捨てる人間だと思ったらとんでもない間違いです。
それにしてもトランプ大統領は困ったお人です。
今日の挿し絵代わりの写真はかつて住んでいたオハイオ州の州都のコロンバス市の紅葉の写真です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)