春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

有馬記念

2005-12-22 15:16:00 | 仲間との絆

競馬に全く疎い人種であるが、暮れも押し迫って行われる有馬記念。
今年はディーブインパクトが強く、人気を呼び、熱狂的なフアンは開催の数日前からこの寒空の中、会場前で既に並んでいる様である。
馬の話はこの程度しか話せないのに何故か、この時期を迎えると、往時のことが思い出される。
実は友人の一人が、商売仇に就職し、同業者としてその動向はお互いに気にかけていた。商売柄、社運をかけたショーが隔年で晴海の国際展示場で行われその会場でばったり会ったりし、商売抜きに友人として言葉を交わし、年賀状では欠かさず挨拶する一人でもあった。
その彼が一人の競馬フアンでもあった。
その彼が会社の幕引きを無事に終え、悠々自適の世界に入って間もない時期であった。毎年の検診に引っ掛からずの、健康体であったが、腰の痛みから調べたが原因判らず、精密検査を受けた結果、かなりの進行性の肺ガンであった。
不幸にして判った時には時既に遅く、手の施しようもなくあっと言う間に鬼籍に入ってしまった。
肉体はかなり蝕まれていたが、亡くなる前まで、健常者と余り変わらない応対で、余りにも早い旅立ちであったようだ。
フアンの一人として有馬記念の馬券を買い、病床からもその結果を楽しみにしていた。
その日の前日、当人の希望もあって有馬記念の予想を占う、スポーツ新聞を家族は買って渡し、当人はそれを読み、その夢を追っていたようであったが、その翌日、既に帰らぬ人になってしまった。
喧騒の中、期待と夢かけた万余のフアンに注目される中で有馬記念は行われ、夢のビッグレースは滞り啼く終わり、何時ものように年の瀬の年中行事が終わった。
果たしてその結果が本人に伝わったのか、知る由はなかったが、毎年この時期になると思い起こされる。

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