火事だ!!火事だ!!
市内の住宅地で民家が炎上した。
消防の各種車両が集積し、空から報道ヘリコプターが乱舞し、只事ならぬ異常事態に、走ってみた。立ちのぼる黒煙は北風に煽られ、拙宅側に一面に広がっている。
駆けつける消防士の放水があちこちからかけられるが、黒煙は尚一層、激しさを増し、周辺一帯は悪臭が漂う。
火元の奥の家は既に骨組みを残し、殆ど燃え尽きているように見えるが、火炎は尽きることなく勢いが付いている。その間パット火炎が上がり、隣接する家屋に迄、火が燃え移った。消火ホースは家の中まで入れられ、内部から放水しているが、勢いをまし、納まりそうも無い。家の内部から空に向けての放水は圧力があるため、瓦ががらがらと音を立て、周辺に飛び散っている。激しい滝のような水しぶきは丸で地獄絵図のようだ。
懸命な消火作業が成功し、類焼は此処でくい止められ、それ以上の類焼は免れ一先ず、鎮火した。火元となった家は骨組みを残して、殆ど完璧に燃えてしまった。
類焼した家の2階の屋根は放水で吹っ飛び、ぽっかりと無残な穴が空いている。
真っ直ぐ成立していたTVのアンテナも屋根崩壊で斜めにかろうじて立っている。
目の前に燃える火災に、危険を省みず消火の最前線に立つ消防士、折しも原子力発電所で、放水冷却したファイヤーマンの勇気ある姿が、重なってくる。
これ以上の類焼を止めたのは危険を省みず、炎の前に立つ、彼らの勇気と日頃鍛えた訓練から、それ以上の類焼から守られた。
警視庁などによる報告がマスコミから報じられた。それに、よると25日午前10時すぎに出火、1時間半ほどで消し止められたが、住宅3棟、およそ135平方メートルが焼けた。
この火事で、火元の住宅に住む老夫婦が病院に運ばれたが、2人とも顔などにやけどを負っていて重傷である。火災の原因はなんとストーブ給油中に出火した。
罹災された家庭の方にお悔やみ申し上げたい。病院に担ぎ込まれた老夫婦のその後が案じられる。
地震に気を奪われているこの時期に何と言うことか、改めて火災の恐ろしさを認識した。
皮肉にも、当日は混乱を渦巻く、無計画な停電が第2地区で、18時20分から予定されている。
我が家は停電を免れたが、この火事のどくさに、追い打ちをかける停電は無い事を祈る。
目の前に起きる事象に我を忘れ、緊張の戦いを見てしまった。大きな地震に続き、目の前の大火事、こんな大事件が重なるとは、全く信じられない。
その様子をこちらでも追ってみた。近隣で大火災