
周辺は未だ立ち込める匂いが残り、あの恐ろしい火炎の後は消えなかった。
火元となった家は、完全に燃え尽き、2階の部分はテラスと空調の屋外機と雨戸の戸袋が僅かに確かめられるが、2階の建物は総て消えてしまっている。
本当に此処が2階屋だったのであろうかと思える位に焼き消されている。
南側に位置する植え込みも、建物側は燃え、赤黄色に変色している。

1階部分は僅かに残った玄関口。青色のタイルと壁部分のコンクリートが当時の建物の痕跡を留める。
木部は太い柱と梁の一部を残し、総て焼け落ち、無くなっている。

風下にある、隣接する家も3m程、離れているが、そんな空間を越えて燃え移っている。
こちらも2階部分は天井は落ち、一部壁を残し、焼けてしまっている。
普段、我々の周りを見ると、ちょっとした原因の火種が沢山ある。
木造建築は一旦、火が付くと、火勢の勢いは止まらず、自分の家はおろか、隣接する家まで巻き込んでしまう。
改めて火事の恐ろしさを見るようである。今回の例に上げるまでもなく、石油ストーブ、台所など火種となる部分は尚更、注意が必要である。