春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

花の都、銀座で再会

2008-10-18 12:00:00 | 仲間との絆
◇銀座のど真ん中
花の都、銀座ライオンで会社の事業所のOB会に参加する。
久しぶりの大都会、有楽町駅からフードセンターを越え、晴海通りを海側に向かい、数寄屋橋へ。
平日の午後、相変わらず凄い人ごみ、皆忙しそうに、早足で歩き、急ぐ旅ではないのに、つりこまれるように、こちらも早足になってしまう。
人ごみの渦に混じって、それとなく判る外国人がデジカメを構え、この賑やかな街並みを撮っている。特にこれといった建物が有るわけではないが此処が日本の代表的な街の一つ、銀座を伝えて居るようである。
数寄屋橋から更に銀座4丁目の交差点で右折、銀座5丁目、6丁目と向かう。
色々近代的な新しい建物が続く中、老舗の三越や、松阪屋の独特の建物に何となく怪しげな記憶が蘇り、間違えなく、目的の方向に向かっていることが判る。


松阪屋で建物を取り囲むように行列が目を引く。何かとおもったら、ケーキ屋であった。恐らく評判の味とマスコミで取り上げられたのであろうか、たかがケーキ如きに、この長蛇の列、ブームに載せられ易く辛抱強く待ち並ぶ人種と改めて思い知らされる。
銀座通りから、脇道入り由緒ある独特の建物のライオンが目に入り、宴会場へ無事に辿り着く。

御会社のために尽くした、ゴマ塩や眩しく光輝く、じいさま達に交じり、黒髪豊かで仲間入りした新人など、この日のために気炎をはき、入れ込む衆など続々とつめかけ、会場はヒートアップし、外の爽やかな空気とは別に暑くなる。
会員の約1/3に相当する80人近くの群れ集が宴会場を埋めつくす中、宴会が始まる。
何といっても米国から始まった世界的な厳しい不況の中、立ち向かう事業の現況を現役幹部から報告が有る。
戦後からの混乱から世の中落ち着き、国内が建設ブームに沸いた時代を背景に歩んだ我々世代は未だ物作りに傾注し、事業は右肩上がりに成長し会社は成り立っていた。しかし、既に熟成された国内産業とも併せ、韓国、中国などの東アジアの隣接国の急成長に周囲を取りまく環境は全然変わってしまった。不透明な時代にどう生き抜くのか、先の見えない厳しい現実の世界にあることを改めて知らされる。そんな中で、既に組織から解放され、それぞれ第二の人生に向かい、ここに来られ、酒を飲み交わし旧懇を確かめ合う僅かな時間が平和なのかもしれない。

◇照明器具など歴史を感じる雰囲気
半世紀近くを会社生活で暮らし、その間会社も世の中の流れに沿って、分社化されるなどのこともあって、卒業するまで、グループ会社の中であちこち転籍移動した。
そんなこともあって、複数の所からOB会の案内がくるが、ここ計測事業部が20年近く在籍し、一番長くいた場所であり、親方日の丸のもと、会社員として人間として、叩き上げられたフィールドである。
多少早めに付いたので未だ出席者の少なかった。
会場ホールは三角窓、吊るした照明器具など歴史を感じる様な豪壮な作りで落ち着いた雰囲気を作っている。

広いと思っていた会場も定刻の1時になると、90名近くの出席者で埋まると、じじいパワーでアルコールが入る前に、ムンムンするぐらいに暑くなってくる。
30分程のご挨拶、順風満帆とはいかず苦しい社況にV字回復に立ち向かている時期にあること。ぬくぬくとした環境で生きる拝の身分に、急変する環境変化の中で第一線の現場の厳しい姿の披露に、思わず身が引き締まるおもいがする。
此処に居るじいさま達の世代は戦後、何も無い時代から、国の全体が建設・開発になびいた背景もあって、業績も順調に拡大基調で推移し、物も売れたある種の幸せな時代でもあった。
しかし、国全体が成熟期を迎え、鈍化した成長率に世の中が様変わりし、これまでの基盤だけでは立ち行かない難しい世の中になってしまった。

◇再会に意義も確かめられず
お利口さん、優等生の集団に刺激を与えるべく、ここにいるじいさまの野人の魂、エネルギーが必要では共、思えたが・・・。
もう動くのもかったるい大聖人から、頭部は益々輝け、眩しく映るもの、白髪豊かなもの、旧懇を確かめあい、益々意気軒昂に輝き、燃えた一日であった。

過ぎたる時間に加齢され老いた姿や現役以上に艶やか姿に驚き、懐かしみ、確かめあい、気づいた時にはあっと言う間に閉会となってしまった。
謂わば形だけの賀詞交換のような慌ただしい再会に果たしてどれだけの意義があるのかとも思いつつ来てしまった。

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