「御用改めである!!」
突如物陰に隠れた公僕が我が車前に現れ、行く手を阻み
「此処は何処と思われるか、手向かいすると容赦ない」
新選組ではないが、取り押さえに躍起になる姿が、正に
目の前で起きた。
居丈高な姿に、窓外から何やら物言う姿に、驚き、車を止め、
ことの成り行きに、ただ呆然と見守るしかなかった。
窓を開け、寄ってきた警官に「時間帯で通行禁止への侵入」
しまったと思う間もなく、現行犯逮捕、観念するしかなかった。
何時も通る道で有るだけに、何事かと思ったが、平日の
午後1時~4時の規制の網の目にかかったようである。
情状酌量の余地なし、一方的な宣告は惨めであった。
キップを切り、役割を果たし
抗弁することもなかったので、してやったりと、ほくそ笑んでいた。
鴨の捕縛に彼らの点数評価に繋がると思えてくる。
◇免許更新手続き
折しも誕生月前に当局の東京都公安委員会から「運転免許
更新連絡書」をもらう。
昔なら江戸の町奉行所であるが、現代では「警視庁運転免許
本部・府中運転免許試験所」と如何にも厳めしい看板の府中
へ出頭する。
警視庁管轄の府中と言うと、直ぐに府中刑務所を連想するが、
犯罪扱いではないので、其処とは違う府中試験場である。
片側2車線で激しく往来する車両の東金道路に面した場所に
5階建ての大きな建物である。建物の背後には教習コースが
あり、実技試験も此処にかける一発屋の試験所が控える。
JR小金井駅から比較的頻繁にバスが出ており、手続きで当所
に訪れる人並みが絶えず、中には外国人も、見受けられる。
入館すると広いホールを囲むように窓口が多数あり、案内に
沿って番号表示の窓口を順次廻り、手続きすすめる。視力検査
室もこのホールに面し、手続きの過程で視力検査を促され列が
生まれているが、機械的に順次裁かれている。
1年前、目の手術で入院しており、視力の劣化は免れない。
片側で0.3 両眼で0.7をクリアすることであったが、何とか
片側だけでクリアした。
旧免許証、他書類と更新料を払い、受付完了するが、新免許証が
完成するまで1~1.5時間かかると言われ、階下の食堂で時間をつぶす。
◇免許証受領
免許証受け渡し場所で呼び出され、晴れてテカテカの免許証を受領
する。 免許証は電子化されIDとPSWが既に記憶されている。
出口に多数の端末が用意され、受領した免許証を読み取り、受け取る
当人がIDとPSWを入力して本人確認する。
受付時にこの番号を当人が申請しており、予め本人が判るように
しておく。記憶に留めれば良いが、怪しげな記憶は直ぐに飛んでしまう。
免許証の悪用防止で判らないこともないが、電子化もいよいよ、
免許証まで及んだか!!面倒臭い世の中になってしまった。
漸く免許証を手にして、ゴールドの帯びに『優良』の旧免許証は穴
が開けられ、使えなくなってしまった。それに変わった新免許証、
ブルーの帯に替わり、勿論『優良』の文字も消えた。
新旧2種の免許証を手に、培った運転歴はリセットされ『ブルー』
の気分になってしまった
誕生月の保険の更新であった。追い打ちをかけるように当然ゴール
ドの割引も消え、1割り近い重い負担がのしかかってきた。
返す返すも残念ながら、起きてしまった1年前のあの出来事、捕縛の
若いおにいちゃんの笑いが、思い起こされる。
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