春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

忌まわしき思いで、教習所

2005-07-09 01:15:00 | 世の中変わる

通りすがり、ついつい見てしまった。此処で散々いじめられ、忘れもしない悪夢の特訓が行われ忍耐強く通ったことが、昨日のように思い出される。
その暗黒のフィールドコースは昔のまま殆ど変わっていなかった。
車に憧れ、運動神経も正常に反応する20~30代にチャレンジするのが、一般的であろうが、車取得に目覚めたのは、かなり年老いてからであった。
所謂30~40代は不器用な性格も災いして仕事一縷、加えて出張も多く、勤務の傍ら、教習所に通う気持ちの余裕もなかった。
会社の友人で、高齢で免許を取り、今まで無かった世界に取りつかれ、夢中にしてしまった話に引きずり込まれ、車取得の虫がムクムクと沸いてきて、遂に此処の門を叩いた。
とはいう物の、気は若くても、年のハンデは隠しようもなく、車を操るどころか、操られ気の荒い教官にはその反応の鈍さに、いたぶられ苦渋・苦悶の続く教習所通いであった。
まあ、それでも何とかステップを踏み、いよいよ仮免の場面では小心ものの、気の弱さから、本番一発勝負の弱さを露顕し、停止ラインを踏み越えたり、幅寄せにドジッタリ、やたら無駄な教習料を納め、教習所を徒に喜ばした一人であった。
路上に始めて出た時、構内ではひたすら国産車で慣れた運転感覚が、いきなりの「ベンツ」にすっかり戸惑い、坂道の多い所で、エンストを起こし、構外でも苦難の旅立ちであった。
そんな苦痛の教習所通いも、小金井試験所での受験となり、此処のバスの世話になり、同窓生と一緒に会場まで運んでくれた。晴れての合格の喜びは此処の監獄から出所出来る、精神的苦痛からの開放でもあった。
忌まわしき地獄の思いで、消え去ることもないが、その苦しみの反動か、新たな車世界の感動に酔い、走りまくった。

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