函館市内から南側の函館山に車で登ってみる。狭い山道は一方通行になっている開けた踊り場に出るとそこが「立待岬」であった。
岬には色々名をつけるが「立待岬」って面白い名前だなあ~と思ったが、やはりここに生活基盤のあった、アイヌから生まれた言葉であった。魚を獲ろうと立って待つことから「立待」の名前になっていることが、説明されていたが、獲物を見つけて待とうと言う随分のんびりした漁である。
津軽海峡にせりだし、対岸の青森はかすかに認められる。反対に振り返ると市街を俯瞰し一望できる場所である。
見通しの効く場所だけにここに砲を置き、台場とされた時期があったが、もとより、一般人は立ち入ることが出来ない軍事上の聖地であった。
こんな海にせりだしているのに、風が全くない。穏やかな日和に半袖でも過ごせる穏やかな日であった。
それが1週間前のことであった。東京に帰って昨日の異常な寒さはなんであろうか、木枯らしが吹きまくり思わず放置してあった扇風機を片づけて、石油ストーブを慌てて出した。
天気予報で普段気にしない、北海道の天気が何となく気になった。釧路、札幌それに函館まで初雪であった。
もし、1週間遅れていたら、今頃雪の洗礼を浴びるところで、立ち往生。のんびりドライブなんて出来ないかもしれない。
あのくそ暑い酷暑が10月に入っても続いた。この先どうなるのだろうと思うまもなく、今度はこの寒さ、アップダウンの激しい陽気に、体も付いていけない。
長い長い夏があって、秋の気配が無いまま、いきなり冬になってしまった。
紅葉で有名な函館の大沼公園。この暑い夏の災いで大沼湖の周遊船から紅葉の姿は余り見られなかった。
紅葉を見ないまま冬をむかえるのであろうか・・・。地球自体が狂ってしまったのであろうか。
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