24号台風、来るぞ、来るぞ大騒ぎの中、当日の日中は風もなく穏やかな日和、これで本当に来るのかと思えた。これぞ、嵐の前の静けさ、不気味な一時でもあった。
それが夜になると、台風の余波か雨が降り出し、時折スコールの様な激しい雨に紛れもなく台風の接近を告げている。ん~ん、一歩たりとも、外に出られず、恐ろしい、台風の幕開けであった。
徐々にそのうねりが、時間と共に、高まり23時~以降未明にかけて、突如轟音の地響きで激しくなる。
TVを見ながら、台風の目が現在、何処にあるのかを含め台風情報に釘付けになる。
その間、地鳴りのような音、横殴りの雨が雨戸に叩きつけられ、建物が吸い上げられるような感覚でとても横になれない。
そんな中、TVから『八王寺、瞬間風速45Mを観測』のテロップが流され只事ならぬ状況にあり、多磨地域も台風圏に入ったことを改めて確認する。
『ゴー』と言う地響きの連続、建物が揺さぶられるような感覚の中、一番心配なのが2階の屋根のアマチュア無線用のルーフタワーである。
設置以来、何度か台風をくぐり抜けてきたがこの45Mの激しい烈風の台風は初めての経験である。今ごろ、奴さんのように空中を舞い、何時でも倒壊しても奇怪しくない状況に何とか無事に通り過ごしてくれと祈るしかなかった。
騒音の中、何時の間にか寝てしまい、何時の間にか朝を迎えていた。音も静まりあの狂ったようなエネルギーは吹き飛ばされた残骸を残し、東北方面へ行ってしまった。
最悪のことを覚悟に恐る恐る、外の様子を伺い、2階の屋根の上の構造物に目をやる。外見上でダメージを受けていないことにほっとさせられる。倒壊したら、我が家はおろか隣接家にも及ぼすことから、台風の度に心配はつきない。あの烈風に揺さぶられながら何とか耐えてくれたようである。
何時もの朝散、昨日から今朝にかけての風速45Mの通過に、何も無いことはあるまいとその爪痕の出会いに念のためカメラを持参した。
①大仏さんの直下、善生寺隣接の急坂の脇道は重いスチール製の扉が吹き飛ばされ、完全に道を塞いでいた。
②平山団地の北側は崖になっており、崖沿いが烈風の通り道か、崖の部分が樹林帯になっており、等身大の部分でぱっくり口開き、そのまま垂直に横倒しになっている。
樹木の頂部に枝と葉っぱが道路側に倒れ、完全に道を塞いでいた。
③団地の西側の一角に境界線となるフエンスがあり、フェンスと建屋の空き地が植え込みになっている。その一角にある巨木が、等身大の高さの切り株だけを残し、ぱっくり口が開け上部は完全に吹っ飛び、無くなっていた。10m程の上部は倒れ、雑草の中に埋もれている。幹周りが大きく、かなりの樹齢の巨木が根こそぎ倒れていた。
巨木はやはり、道塞ぎ、枝葉の部分は既に切り込まれ、道隅に山積みにされていた。
僅かな散策路で、目に触れただけでも、これだけで、これ以外に相当あると思う。
倒れた扉など構造物や樹木と飛び散った枝葉にこれが45mの烈風の世界なのか、凄まじいエネルギーを感じさせられた。
市内を東西に走る浅川も荒々しい水摩が暴れ回る自然のむき出しの世界である。
その様子は当地ばかりか、上流側の大雨など降水量が河川を支配する。
護岸上からは台風一過の見通しの効いた穏やかな世界は川筋を越えて、奥多摩の山々と富士山の姿も確かめられる。
川筋には抉られた土砂が交じる、泥流が激しい勢いで白波を立て、何時になく音をたて台風の爪後を残していた。護岸からも響きわたる音に、周辺の家も、身構え、眠れぬ一夜であったに違いない。
台風24号、地域では洪水や浸水による水魔より45Mの風が恐怖の世界に陥れ、目に見える形で爪痕を残していった。
21号に続き、激しいエネルギーの台風の襲来に、温暖化から地球が狂ってしまったのであろうか?
この24号台風によって、近隣の黒川公園も多数の巨木を倒してしまった。
以下のhpで生生強い様子を書いてみました。併せてご覧ください
台風 45m/s の爪痕 、
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