自らの筋力の劣化は信じられない程、進んでいる。
路面のちょっとした段差も、踏み違え、バランスを失い、転倒事故に繋がる、事故回避から、路上の段差、障害物はより慎重に身構えないといけない。
普段何気ない歩行もどうしても楽な姿勢をとりたく、前かがみになってしまう。
路面の突起物に一端、引っかかると、体のバランスを失い、前のめり気味の傾斜は、最早復元力を失い勢い余って、そのまま、前のめりに倒れてしまうこともある。
<どこでもある、こんな所で転倒してしまった>
幾つかある散策コースの一つ、某事業所の脇を通らなければならない。
事業所の縁はコンクリートの道、上部は手入れの行き届いた植木で植えられており、段差の上に狭い歩道がある。
その歩道脇を車道があり、その歩道脇を近接して車が走り抜ける。身を護るために、どうしても
歩道に乗る。
歩道の幅が狭く、人が一人、通れるぐらいの幅しかかない。この狭い歩道で、すれ違いは出来ず、向き合った場合は一端歩道からどちらか降りるしかない。
そんな狭い道に、小学生と思しき子が探し物で座り込んでいた。
それを避けようと、歩道の段差の縁を踏み外し、加速のついた体が,静止効かず、そのまま空中ダイブした。
その折に運悪く路壁に顔面を殴打した。
周辺には人も居たし、みっともない姿を晒す訳にも行かず、すぐ立ち上がり、何事もなかったように引き上げた。
事故当初は直接顔面を壁面に叩きつけ、ショックは大きかったが、打撲の痛みは大したことなく、外傷もなかったことから、そのまま放置した。
所が、数日後殴打した部分が膨れ上がり、黒シミがどんどん広がり、ただ事でない事実に恐れおののいた。
鏡に既に張を失い、しぼんだ薄暗い面相に、正に死相に溢れた妖怪姿であった。
これは大変だと、変容した顔でかかりつけの脳外科に、飛込、危急で早速見て貰う。
今、出来る事として取敢えず、レントゲンで見て貰う。レントゲンの撮影結果は骨折はなかったのは幸いした。
但し、腫れた顔面から、内出血しており、その状況が危惧される。
本来ならMRIを実施する所であるが、事故前にMRIを実施しており、連続検査は出来ないので、1~2か月後に検査することになった。
その間、頭の中に血液が溜まる可能性を秘めており、その場合はめまい、嘔吐など発生するので、その時に緊急処置が必要と宣告される。
◇いよいよ納棺の儀式、MRI検査
顔面殴打後、1か月半ほど経過したが大きな自覚症状もなく、いよいよ納棺の儀式を迎える。
ベットの上に仰向けの姿勢。頭部は両側面面から挟みこまれるように、固定され最早、動きは抑えられる。頭からすっぽりとフエースシールードを被せられ、俗世界と完全に遮断される。
診察ベットがそのままスライドされ、大きな円筒の中に吸い込まれる、そのまま闇の世界に入ってゆく。
動かせるのは両腕だけ、右手にスイッチが渡され、もし体に変異を感じ危急の場合は押し、外部に知らせる仕組みになっている。
<覚悟は良いか!!いよいよ入棺、真っ暗闇の世界に入ってゆく>
頭部を覆うった円筒状に磁気が走り回ったことが、何となく判る。
『ピイ、ピイ、ギャギャア、ピイ、ピイ、ギャギャア』
猛烈な音が容赦なく入って来る寝不足の毎日で、格好の昼寝場所であるが、ドラム缶をひっぱたく騒音の中、眠ることは出来ない。
いよいよ、地獄への架け橋か、三途の橋も、いよいよか・・・。
長い長い、闇の中、不気味な機械音の世界は続く
何とも言い難い、経験のない不気味で不思議な闇の世界である。
15~20分、経過したであろうか、音が止みどうやら終わった旨、告げられた。
暗闇から明るい世界へ解放される。
拘禁状態から解かれ、漸く、ドラム缶から引き出される。膠着気味の全身から力が抜け、宇宙遊泳の人工衛星が地球に軟着陸した気分である。
ベットから降りることが思うように出来ず、最初の踏み出し一歩がままならかった。
◇検査結果
診察室に呼び出され、いよいよ検査結果の発表となる
診察室で撮影した頭部の内部写真がモニターに映し出される
色々な角度から撮られた画像から、医師の思考に暫く沈黙の世界。
素人には全く、判らない画像の世界。
次に繰り出される言葉までに、間があったかが、画像を前に説明があった。どうやら心配した血液の塊はなかった説明に安堵する。
やれやれ自ら招いた、つまずき事故、大事にならずに、一先ず収束した。
一瞬の先は予想も付かない危険の世界を改めて思い知らされた。
路面のちょっとした段差も、踏み違え、バランスを失い、転倒事故に繋がる、事故回避から、路上の段差、障害物はより慎重に身構えないといけない。
普段何気ない歩行もどうしても楽な姿勢をとりたく、前かがみになってしまう。
路面の突起物に一端、引っかかると、体のバランスを失い、前のめり気味の傾斜は、最早復元力を失い勢い余って、そのまま、前のめりに倒れてしまうこともある。
<どこでもある、こんな所で転倒してしまった>
幾つかある散策コースの一つ、某事業所の脇を通らなければならない。
事業所の縁はコンクリートの道、上部は手入れの行き届いた植木で植えられており、段差の上に狭い歩道がある。
その歩道脇を車道があり、その歩道脇を近接して車が走り抜ける。身を護るために、どうしても
歩道に乗る。
歩道の幅が狭く、人が一人、通れるぐらいの幅しかかない。この狭い歩道で、すれ違いは出来ず、向き合った場合は一端歩道からどちらか降りるしかない。
そんな狭い道に、小学生と思しき子が探し物で座り込んでいた。
それを避けようと、歩道の段差の縁を踏み外し、加速のついた体が,静止効かず、そのまま空中ダイブした。
その折に運悪く路壁に顔面を殴打した。
周辺には人も居たし、みっともない姿を晒す訳にも行かず、すぐ立ち上がり、何事もなかったように引き上げた。
事故当初は直接顔面を壁面に叩きつけ、ショックは大きかったが、打撲の痛みは大したことなく、外傷もなかったことから、そのまま放置した。
所が、数日後殴打した部分が膨れ上がり、黒シミがどんどん広がり、ただ事でない事実に恐れおののいた。
鏡に既に張を失い、しぼんだ薄暗い面相に、正に死相に溢れた妖怪姿であった。
これは大変だと、変容した顔でかかりつけの脳外科に、飛込、危急で早速見て貰う。
今、出来る事として取敢えず、レントゲンで見て貰う。レントゲンの撮影結果は骨折はなかったのは幸いした。
但し、腫れた顔面から、内出血しており、その状況が危惧される。
本来ならMRIを実施する所であるが、事故前にMRIを実施しており、連続検査は出来ないので、1~2か月後に検査することになった。
その間、頭の中に血液が溜まる可能性を秘めており、その場合はめまい、嘔吐など発生するので、その時に緊急処置が必要と宣告される。
◇いよいよ納棺の儀式、MRI検査
顔面殴打後、1か月半ほど経過したが大きな自覚症状もなく、いよいよ納棺の儀式を迎える。
ベットの上に仰向けの姿勢。頭部は両側面面から挟みこまれるように、固定され最早、動きは抑えられる。頭からすっぽりとフエースシールードを被せられ、俗世界と完全に遮断される。
診察ベットがそのままスライドされ、大きな円筒の中に吸い込まれる、そのまま闇の世界に入ってゆく。
動かせるのは両腕だけ、右手にスイッチが渡され、もし体に変異を感じ危急の場合は押し、外部に知らせる仕組みになっている。
<覚悟は良いか!!いよいよ入棺、真っ暗闇の世界に入ってゆく>
頭部を覆うった円筒状に磁気が走り回ったことが、何となく判る。
『ピイ、ピイ、ギャギャア、ピイ、ピイ、ギャギャア』
猛烈な音が容赦なく入って来る寝不足の毎日で、格好の昼寝場所であるが、ドラム缶をひっぱたく騒音の中、眠ることは出来ない。
いよいよ、地獄への架け橋か、三途の橋も、いよいよか・・・。
長い長い、闇の中、不気味な機械音の世界は続く
何とも言い難い、経験のない不気味で不思議な闇の世界である。
15~20分、経過したであろうか、音が止みどうやら終わった旨、告げられた。
暗闇から明るい世界へ解放される。
拘禁状態から解かれ、漸く、ドラム缶から引き出される。膠着気味の全身から力が抜け、宇宙遊泳の人工衛星が地球に軟着陸した気分である。
ベットから降りることが思うように出来ず、最初の踏み出し一歩がままならかった。
◇検査結果
診察室に呼び出され、いよいよ検査結果の発表となる
診察室で撮影した頭部の内部写真がモニターに映し出される
色々な角度から撮られた画像から、医師の思考に暫く沈黙の世界。
素人には全く、判らない画像の世界。
次に繰り出される言葉までに、間があったかが、画像を前に説明があった。どうやら心配した血液の塊はなかった説明に安堵する。
やれやれ自ら招いた、つまずき事故、大事にならずに、一先ず収束した。
一瞬の先は予想も付かない危険の世界を改めて思い知らされた。
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