春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

もう戻れない里山の風情

2016-04-11 14:58:00 | 多摩の四季
<これまでの風情>



市内で残された数少ない里山の風景
崖の傾斜部分に用意された狭い農道は行き交う人が
近接してすれ違う程度の道幅である。
路面は舗装されているが、傾斜があったり、不安定
であるが、直ぐ脇に生いしげる草の中、花道となり
自然の中を歩いている。
途中に道を遮る様な巨木のトンネルを潜ると、緩やかな
勾配で、花道は終わり、一般道に合流する。

<豊かな耕作地>

この道は一段高い位置にあり、下は一面の耕作地である。
稲作、畑の姿にのどかな四季の姿が、道すがら確かめるられる

この道が工事で封鎖された。
1年以上の長き、ものであった。
柵が取り除かれ道路封鎖、進入禁止の看板は車両のみで
人が通れるようになった。
かっての、あるべき姿が変わってしまい、驚きとこの変わり
果てた姿に息を飲んだ。
『ああ~ここも、こんなに、なってしまった』
<変わり果てた姿>
崖側は柵に覆われ、コンクリートの壁と道路の自然から
隔離された世界

東側終端も壁はないが、コンクリートの世界に虚しさも、
無粋なガードレールは車の世界に変わってしまった。

道路の工事車両が一面の大地を掘り返し、徹底的に現風景
を変えてしまった。
花道は切り落とされ、崖の部分は崩落防止の石壁が作られ、
その下に車が通れる道が用意された。
耕作地は区画整理され宅地化された。
コンクリートの壁と道は自然の風情はたちどころに消されてしまった。
どんな事情からか判らないが、維持の難しさの前に、もうあの姿は
帰ることなく無粋な開発の波に、呑み込まれてしまった

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