やせ細っていく会社の唯一残された広場で納涼祭が行われた。
敷地はドンドン切り売りされ、厳しい社況の中、納涼祭だけは死守しているようだ
芝生の上に作られた野外ステージと提灯の明かりに、集まる従業員と近隣住民との憩いの場である誘われるままに赴き、雑踏の中へ。車座にビールと焼きとり、焼きそばに既に出来上がっている昔の職場に恥ずかしながら顔を出す。
薄くらい提灯の明かりに怪しげな妖怪の突然の出現に、指さし『あれまだ生きている居る』と笑われる。
年の経過を物語るように、車座の中の顔、顔、当たり前だけど皆、それなりに一端の顔になっている。
『ん~ん皆良い顔、なんだろう』と思いつつこの晴れやかな舞台に、老い足る姿は興ざめだろう、早々に引き上げる。
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