春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

思わぬ天からの落とし物

2010-01-07 14:11:00 | 多摩の四季

未明から朝にかけて雨が降ったが、その雨も止み、多摩地方は何時ものように氷点下の世界であった。
所々の水たまり、乾かぬままの路面は完璧に凍結し、アイスバーンになっている。おっかなびっくり、一歩一歩確かめながら歩くも、時々、かかとにかかる路面との反応が無くなりスーット滑る。「オット危ない」と慌てて身構え転倒を避ける。
路面構造はアスファルト、橋上のタイル、マンホールなどの鉄、交通誘導の為のペンキなど様々である。
水はけを考え平面はなく、大半が傾斜の形状でなるべく氷のない部分を選び、滑る、滑らないを体感しながら、よたよたと平山まで往復してきた。
坂道を下りる車も今日ばかりはスリップを予知してか、幾分スピードは控えめ、しかし、寄ってくると、ついつい身構え、貰い事故に巻き込まれたくなく、道の端に寄って固まる。
行けば何とか成るだろうと思いつつ、海抜の高い道に出ると、場所によっては全面凍結、しかも緩斜面、戻るも進むも恐ろしいアイスバーンであった。

何とか登り切った高台から、八王子方面の市街地と背後の奥多摩の山々が澄みきった空気の中、何時もより近くに見える。

方角を変え、富士山をフォーカス、折角の裾野は大室山が邪魔して、綺麗な稜線を遮っているが、雪被る秀麗は今が一番であろう。
そんな天空からの眺めは一時のささやかな恵みであった。
スーット滑り、「オット危ない」を繰り返しながら、平地に下りる。平山城址公園駅前を通過するころ、背後から「ガシャン」とする金属音に振り返ると、オッチャンが自転車諸共、思い切り倒れていた。
当日未明から午前中にかけて、八王子市や青梅市などでスリップ事故が相次ぎ、警察への届け出は200件超に上った。
中には乗用車がガードパイプに接触したはずみで、対向車線にはみだし、渋滞で停車中の救急車に激突し救急隊員のほか、乗用車の運転者他が病院に運ばれた。
「え!!救急隊員が救急車に運ばれ?」笑えない事故である。
時ならぬ天からの降りものに、危険一杯でパニックの朝であった。

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