575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ネコの学習    鳥野

2007年09月04日 | Weblog
わが家の姉貴ネコめ、老化のせいか、小用の際、砂箱の中の座り込みが不十分になり、中腰のまま、外へ向かってピューッ。
汚れ防止のため、回りにペットシートを敷き詰めました。

当分の間は、砂箱に収まることもあれば、はみ出すこともありで、一安心。

 ところが最近は、専らシートの上。
 箱の縁をまたいで入り、砂を掻いて排尿を促し、素早く済まして、丹念に砂をか ける・・・。
それらの行為は、「単独で行動し待ち伏せで捕食」する彼らネコ族の本能。無防備な排泄と、そのの痕跡は生命の危険にかかわるのです。

それなのに、面倒な手間を省くことを知って、あっさりと”手抜き”を選び、跡を隠そうともしない。

大切な先天性遺伝形質を、いとも簡単に捨てて”利便性”を獲得をしてしまった彼女を見ていると、考えさせられます。

面倒なことは、スイッチ任せ、私たちが失った物の多いことを。


( 姉貴よりのPS・ワタシは野原で暮らしたい 本能の赴くままに・・・)


     猫までも余裕の歩み日脚伸ぶ   榊原冬人

     満月やたたかふ猫はのびあがり  加藤楸邨

     猫も手に顎のせてをり秋の暮   森 澄雄



コメント (1)
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