575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

句集の読み方   遅足

2007年09月26日 | Weblog
先日の「ためしてガッテン」が、美術館の見方を紹介していました。

 ①まず、ざっと全体を見て回り、好きな絵、気になる絵をチェック。
 ②もう一度、その絵の前で、今度はじっくりと見る。
 
これは、私が、句集を読む時に無意識にやっていた方法でした。
まず出来るだけ、薄い句集を選ぶ。
厚い場合は、一回に挑戦する句の数を100~200句くらいにする。
そして
 ①ざっと、目を通す。
 ②気になった句、好きな句を読み返す。

どういう言い回しが気に入ったのか?をチュック。

ためしてガッテンでは、絵を「買うつもり」で見よとのこと。
私は、句を真似るつもりで読みます。
そして言葉を変えて、その言い回しにあてはめてみます。

  冷房の浅きところの火打石

これは能村研三(父は登四郎)の句集のなかで気になった句です。
どういう状況なのでしょうか?
火打石なんて普段目にすることはない。
博物館に展示された火打石なのでしょうか。
おそらくメインの展示ではなく、部屋の片隅、
それも冷房の効いていないような場所にひっそりと
置かれている石ころ。
別段、普通の石と変わったようにも見えない。

火打石という表示に目が止まったのでしょうか。

    


この句は気にはなりましたが、
真似るのは難しい句です。
冷房の浅き、という言い方は面白いです。


  追伸

昨夜、八事興正寺の薪能を見てきました。
満月が五重塔にかかる頃、本道前につくられた舞台で
「経正」が始まりました。
薪はなく照明のもとでしたが、夜風も気持ちよく
なかなかの盛況でした。

句は出来ませんでした。残念。






コメント (3)
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