卵が大好きだった私としては、何年かぶりの値上げにはおどろいた。
ガソリン原料の値上げの影響で飼料が値上がりしたからだという。
風が吹けば・・・の一例となるだろう。
最近、今我が家の朝食定番は「温泉たまご」である。 かつての定番はハムエッグ。それが炒り玉子・目玉焼きと変化して今では専ら温泉たまご。しかも 四個260円タレ付きのパックものである。
むかし、子どもたちが小さかった頃、彼らが大好きで自家製にこだわって失敗を重ね、幾つ目玉焼きにしたことだろう。温泉たまごを確実に作るために温泉卵つくり機も買ってみた。今でもその当時の名残の温泉卵機「コケコッコ」が冷蔵庫の上からこちらをにらんでいる。
調べてみると「温泉たまご」という季語はなく、俳句も見当たらない。
「たまご」そのものに季語が無く、「寒たまご」くらいに自己主張があるようだ。 それでは数句
大つぶの寒卵おく襤褸の上 飯田蛇笏
寒卵見に幾度も厨に来る 山口誓子
みづうみの卵をてらすいなびかり 高橋龍
氷上に卵逆立つうみたて卵 三橋鷹女
温泉に玉子のゆれて秋の風 愚足