575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

9月句会の投句が揃いました。   遅足

2007年09月19日 | Weblog
題詠「虫」

①失望を埋め尽くしてまた秋の虫
②闇討ちの蟷螂寝たる新聞受け
③鎌失せし蟷螂地面歩きけり
④しまい風呂まど開けて聴くちちろかな
⑤逢えねども声細るまで籠の虫
⑥そのかみの心中の森虫すだく
⑦一二三四五六七虫の闇
⑧虫時雨夜風にのりて高みまで
⑨ひぐらしや母はひと日を失せ物に
⑩細長き葉に星降りて虫の鳴く
⑪虫の音の地に満ち星の天に満つ

  

自由題
  
①秋簾親待つ子らの寝息かな
②吾木香書中の言葉身のほとり
③湯上がりの縁側で聞く虫の声
④服役の窓の高さや星月夜
⑤白萩をこぼす草鞋の足の紅
⑥野分け去り残る白花風あらた
⑦草の花伊豆石廊崎生き止まり
⑧水平に狂いのありぬ秋の空
⑨満月に翳り見えしや妻の声
⑩売り家の乱れてもなほ秋簾
⑪忽然と土手紅模様彼岸花


題詠「虫」は、さまざまな虫が登場しました。
私の説明が不十分だったと反省しています。
申し訳ありません。

   

コメント (2)
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