575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

黒雲草と嵐草         草女

2007年09月14日 | Weblog
 八月の終わりに阿弥陀が原と室堂周辺の植物ウオッチングのツアーに参加し、亜高山帯から高山帯の植物を数多く観察することが出来た。
 その中にクロクモソウがあった。ユキノシタ科ユキノシタ属で日本固有の植物。
 必ずしも標高が高くなければ生えないという植物ではないが、今までまだ会えていなかった。
 ずーと憧れていたのは名前のせい。赤褐色の小さな花が集まって咲いている様子を黒雲に喩えたという説と、雲が高い山を表していると言う説とがある。
「黒雲」と言う名前がロマンを感じさせる。そして今回会えて大満足!!    

立山には地獄谷がある。降りる道はゆったりとした下り坂であったのに、ミクリが池への登りは急坂。標高2000mを越しているから空気が薄い。
心臓がパクパク打ち呼吸が苦しい。
   地獄谷 這い登る背にちろろ鳴く
 植物も目に入らないくらいしんどいのだから何が鳴いているのかも分かっていない。体力の限界を感じて引き返した。ところがミクリヤ池を越して、もっと上に行くと嵐草があったと後で聞いた。
 ユキノシタ科アラシグサ属の植物でこれも日本の固有種。嵐の吹くような地にはえるから名づけられたとか、嵐の来る頃咲くからだとか色々な説がある。
 図鑑で見ると花茎が必ずと言っていいほど曲がっているので、それが嵐の後を感じさせるからだと私はおもっている。この草は高山帯の乾いた場所にしか生えないために会う機会は少ない。花は黄緑色で目立たないというものの会いたかった。
 体力不足で途中棄権をしたばっかりに会えず、残念無念。
 
 
コメント (1)
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