と、ある歌集に
・婿菜はまずく嫁菜はうまし春の野に人間の生活(ひとのたつき)の花ひらきゐる (青井史)
という一首がありました。
あれっ、婿菜というのが実在するのかな、それとも喩。気になって治まらず、これはもう草女さんの出番です。
ありました。白山菊(シラヤマギク)の俗称で、こちらも若葉は食用になるとのこと。
いま実物を見るのは難しく、図鑑によれば、ヨメナは薄紫のすらりと細い花弁をつけて品がよい。
ムコナは背が高く、まばらに白い花をつけて目立たない。
やれやれ、こうして見れば菜っぱのジェンダー。命名した人の機知に感心するばかりです。
そういえば女郎花に男郎花というのもありました。
・ 紫を俤にして嫁菜かな 松根東洋城
・ 炊き上げてうすき緑や嫁菜飯 杉田久女
・ 女郎花の中に休らう峠かな 高浜虚子
・ 一様に風来る中の女郎花 高野素十
・ 女郎花少しはなれて男郎花 星野立子
・ 不退転とは崖に咲くをとこえし 鷹羽狩行
・婿菜はまずく嫁菜はうまし春の野に人間の生活(ひとのたつき)の花ひらきゐる (青井史)
という一首がありました。
あれっ、婿菜というのが実在するのかな、それとも喩。気になって治まらず、これはもう草女さんの出番です。
ありました。白山菊(シラヤマギク)の俗称で、こちらも若葉は食用になるとのこと。
いま実物を見るのは難しく、図鑑によれば、ヨメナは薄紫のすらりと細い花弁をつけて品がよい。
ムコナは背が高く、まばらに白い花をつけて目立たない。
やれやれ、こうして見れば菜っぱのジェンダー。命名した人の機知に感心するばかりです。
そういえば女郎花に男郎花というのもありました。
・ 紫を俤にして嫁菜かな 松根東洋城
・ 炊き上げてうすき緑や嫁菜飯 杉田久女
・ 女郎花の中に休らう峠かな 高浜虚子
・ 一様に風来る中の女郎花 高野素十
・ 女郎花少しはなれて男郎花 星野立子
・ 不退転とは崖に咲くをとこえし 鷹羽狩行