575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

荻原教室・近況報告(3)       鳥野

2007年12月18日 | Weblog
荻原裕幸先生の朝日カルチャー「はじめての短歌~題を使った歌づくり」が丸一年。ますます熱が入ってきました。

文化教室といえば、受講者の顔ぶれは熟年揃いという例を破って、年齢は多彩。真っ赤なハイヒールのお嬢さんから、ちょっと杖が、という方まで、みんな懸命です。
先生は少しも手を抜くことなく、いつも時間オーバー。懇切丁寧に指導されます。人気の所以でしょうか。

4月、7月の報告に続いて、今回の題は、雨から虹へと続きます。先生の作品。

 「雨」  ぬるくひえた雨の重みをTシャツに含ませながら待つ夏の午後

 「虹」  虹のたつあなたのなかがあをぞらになる前に降っていた雨のこと

 「雲」  終るものと始まるものが薄く濃く雑ざって雲の流れる九月

 「船」  さきに沈んだ方がすなはち船でありもう一方が港であろう

 「海」  高気圧あをくひろがる静けさに島浮くけふのあなたの海は

 「塩」  いつか遺灰をまくかも知れぬゆびさきがサラダに塩をふる冬の朝

 「石」  あまりにもおだやかな彩だったのであなたの水に小石を投げた

このあとは「砂」「山」まで題は出されています。
コメント (1)
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