荻原裕幸先生の朝日カルチャー「はじめての短歌~題を使った歌づくり」が丸一年。ますます熱が入ってきました。
文化教室といえば、受講者の顔ぶれは熟年揃いという例を破って、年齢は多彩。真っ赤なハイヒールのお嬢さんから、ちょっと杖が、という方まで、みんな懸命です。
先生は少しも手を抜くことなく、いつも時間オーバー。懇切丁寧に指導されます。人気の所以でしょうか。
4月、7月の報告に続いて、今回の題は、雨から虹へと続きます。先生の作品。
「雨」 ぬるくひえた雨の重みをTシャツに含ませながら待つ夏の午後
「虹」 虹のたつあなたのなかがあをぞらになる前に降っていた雨のこと
「雲」 終るものと始まるものが薄く濃く雑ざって雲の流れる九月
「船」 さきに沈んだ方がすなはち船でありもう一方が港であろう
「海」 高気圧あをくひろがる静けさに島浮くけふのあなたの海は
「塩」 いつか遺灰をまくかも知れぬゆびさきがサラダに塩をふる冬の朝
「石」 あまりにもおだやかな彩だったのであなたの水に小石を投げた
このあとは「砂」「山」まで題は出されています。
文化教室といえば、受講者の顔ぶれは熟年揃いという例を破って、年齢は多彩。真っ赤なハイヒールのお嬢さんから、ちょっと杖が、という方まで、みんな懸命です。
先生は少しも手を抜くことなく、いつも時間オーバー。懇切丁寧に指導されます。人気の所以でしょうか。
4月、7月の報告に続いて、今回の題は、雨から虹へと続きます。先生の作品。
「雨」 ぬるくひえた雨の重みをTシャツに含ませながら待つ夏の午後
「虹」 虹のたつあなたのなかがあをぞらになる前に降っていた雨のこと
「雲」 終るものと始まるものが薄く濃く雑ざって雲の流れる九月
「船」 さきに沈んだ方がすなはち船でありもう一方が港であろう
「海」 高気圧あをくひろがる静けさに島浮くけふのあなたの海は
「塩」 いつか遺灰をまくかも知れぬゆびさきがサラダに塩をふる冬の朝
「石」 あまりにもおだやかな彩だったのであなたの水に小石を投げた
このあとは「砂」「山」まで題は出されています。