575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

今年最後の句会近づく    遅足

2007年12月12日 | Weblog
いよいよ今年も残り少なくなってきました。
19日が最後の句会です。

題詠は「年の暮」「極月」など、一年の終りを
詠った句をお願いします。
いろいろな季語がありますので、楽しんで下さい。
締め切りは17日一杯です。

  

ちょっと昔のお話です。
昭和12年、今から丁度、70年前の12月13日。
名古屋市内は提灯行列で沸き立っていました。
中国の首都・南京を攻撃していた日本皇軍が、
見事、南京攻略に成功した日だったのです。
勿論、この戦いで何万という捕虜が無抵抗なまま殺されたことや、
南京市民が殺されたり、強姦された事実は、日本国民には
まったく知らされていませんでした。

この戦争には、俳人も従軍、俳句を残しています。
その一人長谷川素逝の句です。

 雪の上にけもののごとく屠りたり  

日中戦争に従軍した作者。
武漢作戦の際、捕虜が雪の上にうずくまり
手を合わせて命乞いをするのを
未練がましいと獣を屠るように切り殺しました。
日本の軍隊では、捕虜となって原隊に帰っても
銃殺刑が待っていたそうです。

南京攻略作戦の句。

 北風すさびたまとび瓦ふるい落つ

戦友の戦死

 月落ちぬ傷兵いのち終りしとき

戦時下の民衆の姿
 
 酷寒にたうべる草もなき土民

     (俳句抒情辞典より)





コメント
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