575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

徒然草   麗

2008年03月27日 | Weblog
ドラマ「ちりとてちん」がもうすぐ終わってしまうので淋しい限り。
今日は常置小屋「ひぐらし亭」のお披露目のシーンでした。

吉田兼好の徒然草の冒頭部分。

「つれづれなるままに日暮らし硯に向かひて、心にうつりゆく由なしごとをそこはかとなく書きつくれば、あやしうこそもの狂ほしけれ。」

有名なこの一節くらいは知っていてもその後は全く知りません。
ところがロシア語で徒然草を読んでいた人がいました。
先日見たドキュメンタリーで知ったのですが
スターリンの圧政のもと
1960年代、ロシアからフランスに亡命したピアニスト「アファナシェフ」です。
思想・芸術を制限されていた当時、日本文学は禁書ではなかったそうです。
今から700年前南北朝時代に書かれたこの作品がスターリン時代の
ロシア人の心に響く。
その心は無常観でしょうか?

徒然草を読んだことのない私は早速初心者向けの文庫本を購入しました。
これが結構おもしろいのです。人間観察力が今に通じるものがあります。
ロシア人に教えられた古典でした。

では最後に今日のニュースから一句。

     つれづれにゴジラ松井に春が来た  麗
コメント (1)
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