シャボン玉
野口雨情
シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで こはれて消えた
シャボン玉消えた 飛ばずに消えた
生まれてすぐに こはれて消えた
風々吹くな シャボン玉飛ばそ
雨情は明治41年3月に先妻(高塩ひろ)との間に長女をもうけた。しかし長女はわずか7日で亡くなってしまう。彼の詞は、この悲しい事実がきっかけとなった、とも言われており、確かにその視点で「シャボン玉」を詠めば、雨情の一連の作品群を流れる「失われゆくもの」「失われてしまったもの」に対する情感が、この作品にも色濃く反映されていることがわかる。
ところで、シャボン玉は歳時記にあり、春の季語となっている。
シャボン玉はあの素朴な遊びとして人気もたかく。
今では百円ショップも売られていて、ピストル型で速射が出来るものや、大型のシャボン玉の出来るものなどぃろぃろあって楽しい。
流れつつ色を変へけり石鹸玉 松本たかし
寄り目してシャボン玉ふく子どもかな 井上明
野口雨情
シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで こはれて消えた
シャボン玉消えた 飛ばずに消えた
生まれてすぐに こはれて消えた
風々吹くな シャボン玉飛ばそ
雨情は明治41年3月に先妻(高塩ひろ)との間に長女をもうけた。しかし長女はわずか7日で亡くなってしまう。彼の詞は、この悲しい事実がきっかけとなった、とも言われており、確かにその視点で「シャボン玉」を詠めば、雨情の一連の作品群を流れる「失われゆくもの」「失われてしまったもの」に対する情感が、この作品にも色濃く反映されていることがわかる。
ところで、シャボン玉は歳時記にあり、春の季語となっている。
シャボン玉はあの素朴な遊びとして人気もたかく。
今では百円ショップも売られていて、ピストル型で速射が出来るものや、大型のシャボン玉の出来るものなどぃろぃろあって楽しい。
流れつつ色を変へけり石鹸玉 松本たかし
寄り目してシャボン玉ふく子どもかな 井上明