575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

荻原教室・近況報告(4)       鳥野

2008年03月11日 | Weblog
荻原先生の「はじめての短歌教室」が開講してから一年余りが過ぎました。
受講生は約20人。時に欠席者があるものの、17人を切ることはありません。
案内書には、いつも「満席」の印。受付ではキャンセル待ちとも言っていないよです。
おそらく朝日カルチャーで一番の人気教室と思われます。

先日のブログで先生は、「はじめの頃に比較して佳作がかなり多くなったような気がする」と書いておられました。
すべて先生の指導のたまもの。

一首ごと、一人ごとに、懇切丁寧。時間オーバーもなんのそのという教え方。これで上達しなければ、余程の落ちこぼれと、
自戒をこめて、そう思います。

題は、ひき続いて「砂」「山」「迷」「渡」「流」「進」

先生のお作。

  ・ 楷書でも草書でもないまろやかな字が残るゆうやけの砂場に

  ・ 妻という山はますます雪ふかくこれは遭難なのかも知れず

  ・ 十代の闇はそれでもなつかしくひかりのなかに迷うこの齢

  ・ 翼なく鰭なきものを渡らせる川なのか罠なのかあなたは

  ・ ゆっくりと濃く流れゆく春をもつひとから届く二月の賀状

  ・ 縁なしの絹目の擦れて進まない時間のなかで歯を見せている

  
コメント (1)
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