歌人の青井史が急逝されて1年忌、遺歌集が届きました。まだまだこれからと、惜しまれる死でした。
70歳を過ぎて初心者というワタシめを、あきれもせずに指導してくださった先生。
その作風は厳しく、人間不信、孤独感、自己愛などをテーマにしたものが目立ちます。
心底の寂しさを、知性で克服して、弱音などは聞かせない人でした。
先生が、愛されていたのは、椿。花弁が散るのではなく、一花そのまま落ちるという潔さが先生のもの。
秀歌も数多くあります。
・ 運命(さだめ)などどこにもあらず自らが決めて椿の花落花する
・ 満開の椿の木よりいちはやく落花して一花の自己主張鋭し
・ 死ぬ日まで言わざることば一つもち椿は渾身の朱の色を燃す
・ くれないとは闇のことなり闇よりもさらに闇なす椿の森の
 ̄  ̄  ̄  ̄
・ 運命などあらずと告らせし師なりけり椿ひと花落ちてなお朱 鳥野
70歳を過ぎて初心者というワタシめを、あきれもせずに指導してくださった先生。
その作風は厳しく、人間不信、孤独感、自己愛などをテーマにしたものが目立ちます。
心底の寂しさを、知性で克服して、弱音などは聞かせない人でした。
先生が、愛されていたのは、椿。花弁が散るのではなく、一花そのまま落ちるという潔さが先生のもの。
秀歌も数多くあります。
・ 運命(さだめ)などどこにもあらず自らが決めて椿の花落花する
・ 満開の椿の木よりいちはやく落花して一花の自己主張鋭し
・ 死ぬ日まで言わざることば一つもち椿は渾身の朱の色を燃す
・ くれないとは闇のことなり闇よりもさらに闇なす椿の森の
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・ 運命などあらずと告らせし師なりけり椿ひと花落ちてなお朱 鳥野