575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

啓蟄    遅足

2008年03月05日 | Weblog


3月5日は二十四節季の啓蟄。
地中の虫が這い出てくる頃。
しかし街は、ほとんど舗装されて、虫など見たこともない有様です。
都会生活者としての俳人は、この季語をどう詠んでいるのでしょう?

 啓蟄や豆を煮るとて落し蓋     鈴木真砂女

 啓蟄や紙面にふえし外国語     藤井圀彦

 啓蟄やランチタイムの人ぞろぞろ  山川匠太郎

さすがですね。
最後の句などは、ビルの中に閉じ込められて(?)いたものが
地面に出てくる様子がコミカルに捉えられています。

 啓蟄のかゆいところに届かぬ手   遅足

コメント (2)
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