575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

句会近づく   遅足

2008年04月09日 | Weblog
4月の句会が近づいてきました。
今回の題詠は「風船」です。

真っ青な空高く飛んでいく真っ赤な風船。
だんだん小さく・・・
見えなくなるまで、一生懸命見ている子供。
風船といえば、そんなイメージが浮かんできます。

 風船の消えし辺りや空の果

   

子供の頃の思い出は、紙風船。
年一回、家にやってきて富山の薬屋さん。
使った薬の代金を回収、新しい薬を補充していきました。
この時のオマケが紙風船。
三日月形に折りたためば、コンパクトに持ち運びできます。
薬屋さんにとっては大変重宝なオマケだったのでしょう。
数日もすると穴が開いて・・・

折り紙で、紙風船をつくった記憶もあります。
息を吹き込んで、ちゃんと膨らんでくれるのか?
恐る恐る息を吹き入れます。
四角い風船になってしまいました。

 紙風船息吹き入れてかへしやる  西村和子

五色の蝋紙でつくった紙風船は明治時代に登場。
春祭には、子供相手の風船売りが現れたそうです。
そんなことから春の季語になったのでしょうか。
あの軽やかさは春の気分にピッタリです。




コメント
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