575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

花筏いっとき   鳥野

2008年04月15日 | Weblog
朝刊の”櫻だより”が「落花盛ん」になるころ、住まいに近い堀川に、ひととき見事な花筏が現れます。
海からは10キロ余りも入っているのに、潮の干満を受けて、筏は上ったり、下がったり。風情を添えてくれます。

花のいのちは短くて・・というけれど、櫻の楽しみの長いこと。芽吹き、蕾ふくらむ、ちらほら、から始まって散り果て、まで。

やがて残花、蕊降る、そして夏の葉櫻へと、季語も移っていきます。

  ・ 添ひゆくもやがて遅るる花筏  雨宮きぬよ

  ・ 花筏水に遅れて曲がりけり  ながさく清江

  ・ ゆるやかに橋潜りをり花筏  石塚友二

      風が来て心もとなき花筏 しるべなす線引きてやりたし
                          
                             鳥野
コメント (1)
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