4月中旬、明治村入鹿池近くの善師野を仲間と歩いていた。観察会がよく行われる自然豊かな場所。
昔ながらの農村風景と近代的な一戸建てがならぶ団地が混在していた。
私たちは農村風景から山地に向かって観察を始めた。そこにはウルシの群落やノジスミレの群落がある中にコオニタビラコも何株かあった。
キク科オニタビラコ属の二年草。この草ほど人間に玩ばれたものはないだろう。
まず名前で、春の七草のホトケノザというのは本来この草のことでタビラコとも呼ばれていた。しかし現在のシソ科のホトケノザが幅を利かせ始めてくるとホトケノザという名前を譲らされた。しかしタビラコという名の植物がもう一つあったので(アカネ科のキウリグサ)またまた改名し花だけ似ているオニタビラコという草の名に因んで小オニタビラコになった。
次は生活環境で、本来名前の通り水田が好みの場所。田にたくさんの根生葉を広げる様子から田平子と呼ばれていたいたのだ。ところが稲作のテンポが早くなり
種子になる前に田を耕し田植えをするようになり、かろうじて田の畔に生活の場を残していたのだが、圃場の整理で畔が急速に減らされ、やっと生活の場を得たコオニタビラコも見かけることが無くなったのである。
葉茎も花茎も根元から四方八方に生え、真ん中にポッカリ茎ばかりの空間のあるこの草。小さな仏様が座るのにピッタリの草。やはりこの草そホトケノザの名が相応しい。
昔ながらの農村風景と近代的な一戸建てがならぶ団地が混在していた。
私たちは農村風景から山地に向かって観察を始めた。そこにはウルシの群落やノジスミレの群落がある中にコオニタビラコも何株かあった。
キク科オニタビラコ属の二年草。この草ほど人間に玩ばれたものはないだろう。
まず名前で、春の七草のホトケノザというのは本来この草のことでタビラコとも呼ばれていた。しかし現在のシソ科のホトケノザが幅を利かせ始めてくるとホトケノザという名前を譲らされた。しかしタビラコという名の植物がもう一つあったので(アカネ科のキウリグサ)またまた改名し花だけ似ているオニタビラコという草の名に因んで小オニタビラコになった。
次は生活環境で、本来名前の通り水田が好みの場所。田にたくさんの根生葉を広げる様子から田平子と呼ばれていたいたのだ。ところが稲作のテンポが早くなり
種子になる前に田を耕し田植えをするようになり、かろうじて田の畔に生活の場を残していたのだが、圃場の整理で畔が急速に減らされ、やっと生活の場を得たコオニタビラコも見かけることが無くなったのである。
葉茎も花茎も根元から四方八方に生え、真ん中にポッカリ茎ばかりの空間のあるこの草。小さな仏様が座るのにピッタリの草。やはりこの草そホトケノザの名が相応しい。