575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

能郷の猿楽    遅足

2008年04月13日 | Weblog
今日、突然思い立って、岐阜県本巣市にある
能郷神社の春祭に行ってきました。
昔の根尾村、ここの祭は、毎年4月13日。
国の重要無形文化財に指定されている
能・狂言が演じらます。

500年以上も昔から伝わっているもので、
本当は猿楽といい、現在の能・狂言のもととなったと
されています。

谷間の神社には、能郷の出身で町へ降りていった人たちや、
私のような観光客、カメラマン、バスをしたてたツアー客の姿も。
午後1時に開演。
演目は三番叟、百姓狂言、高砂など。
最近では、継承者不足から演目も減ってきているそうです。

謡を習っているので、能とどの位違うのか?
そんなところも関心がありました。

高砂は、肥後の国の神主が播州・高砂の浦で
人品卑しからぬ老夫婦に出会う話で、
老夫婦は、高砂と住江の松の精であると名乗って
姿を消すという展開を見せます。

能では登場人物は3人、神主と老夫婦。
能郷の猿楽では神主が一人という時間も短く
簡単なものでした。

世阿弥たちは、新たに2人の役を考えだし、
現在の高砂を創ったことが分かった面白い一日でした。










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菜の花や木曽三川の注ぐ海  江本絵悶

2008年04月13日 | Weblog
先日の塔句会での句です。
句会では、良いという人と、そうだろうか?
という人に二分されました。
否定的な意見は、当たり前のことを詠んだだけではないのか?
というもの。
一方、評価する方は、菜の花と三川の大きさとが対比された
大きな景色が伝わってくるというもの。

私は迷いました。
結局、採ったのですが・・・
大きな風景とは思いますが、絵葉書のような気もします。

当日は下五の注ぐ海が、良いと言いました。
下五で、句がくっきりと立ち上がってくるような気もするのですが、
今も選句に自信はありません。

                     遅足


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