575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

リラ冷えのころ   鳥野

2008年04月22日 | Weblog
札幌の気温が24度を越えて、市民も急な暑さに戸惑っている様子です。
そんなニュースを聞きながら、<リラ冷え>という甘やかな言葉を想い起こしていました。

リラ、英名でライラックは、札幌の市の木。初夏のころ小花が集まって、房状に咲きます。
香りがよく、花色は紫、白、紅などいろいろ、なかでも薄紅紫が多いようです。

気温が急に上がり、北海道もようやく暑くなろうとしている矢先の、寒さに逆戻りした日々。それを<リラ冷え>というのだそうです。

俳人の榛谷(はんがい)美枝子さんが初めて用い、その後、作家の渡辺淳一氏が「リラ冷えの街」を発表して広まったと聞きました。

   ・ リラ冷えや睡眠剤はまだ効きて 榛谷美枝子

   ・ リラ冷えの香に快晴の朝あり 日夏緑影

   ・ リラ冷えや旅の鏡に灯を点す 西田純子

札幌発旭川行きのL特急”ライラック”・・乗り継げばオホーツクへ出る列車。しきりに誘われます。
コメント (1)
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