東西句会での荻原先生の句です。
春日和なんでも壜につめる母
さへづりや父の名義の二百坪
些細なる誤植見つかる花曇
しばらくは桜の底に集ひけり
ぶらんこの大きく揺れて無人なり
私は、しばらくは桜の底に集ひけり、が好きです。
名古屋城の周辺を散歩してきましたが、
あちらこちらで、酒宴が始まろうとしていました。
それぞれのグループは、桜の下で、
自分たちの世界をつくっています。
それは桜の底に集まっているようにも思えます。
また、そんな賑やかな風景とは、まったく違って、
底という言葉からは、亡き人と、桜の下に集まって
しばらく一緒にいたと読むことも出来ます。
いずれにせよ、「しばらくは」、ですから
やがて、底から這い出ることになるわけですが、
どちらに解釈しても、「しばらく」は、大切な時間でしょうね。
遅足
春日和なんでも壜につめる母
さへづりや父の名義の二百坪
些細なる誤植見つかる花曇
しばらくは桜の底に集ひけり
ぶらんこの大きく揺れて無人なり
私は、しばらくは桜の底に集ひけり、が好きです。
名古屋城の周辺を散歩してきましたが、
あちらこちらで、酒宴が始まろうとしていました。
それぞれのグループは、桜の下で、
自分たちの世界をつくっています。
それは桜の底に集まっているようにも思えます。
また、そんな賑やかな風景とは、まったく違って、
底という言葉からは、亡き人と、桜の下に集まって
しばらく一緒にいたと読むことも出来ます。
いずれにせよ、「しばらくは」、ですから
やがて、底から這い出ることになるわけですが、
どちらに解釈しても、「しばらく」は、大切な時間でしょうね。
遅足