575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

蕗の花

2008年04月11日 | Weblog
 4月の始め 海上の森の小高い崖にフキの花が一本だけ咲きかけていた。キク科フキ属の多年草。トリタガリ屋さんが多数来てすっかり採り尽くし今はほとんど見かけない。そんな状況でよくぞ残ったと感心するばかりである。
 食べるためにも調べるためにも採集はしないというのが私たちの信条なのだが、今回はフキは雌雄異株という知識が本当かを確かめるために、沢山の花頭(小さい花の集合)のうちの一つだけを貰った。
 その蕗の薹の状態から少し成長した時の蕗の花は、先が二股に分かれ白くて細い棒状のものが沢山あり、その他全く違う形のものが四・五個あった。そしてそのどちらにも花粉はなかったので、結局フキの雌雄は分からず宿題となった。
 帰って調べてみると、私たちが頭を捻った小花は雌花で白い棒状のものから雌蕊が出てくる。そして全く形の違う物は不念性(花粉をつけることが出来ない)雄蕊であった。さらに調べてみると、不捻性の雄花のみを着ける雄株があり、我が県が誇る早生ブキがこれにあたり、成長が早く柔らかいので食用に向いている。
 一説にふっくらしているのが雌花で、ほっそりしているのが雄花だというのもあるが、蕗の薹を食べるときにはどらか分からずに食べてしまう。
 同じように「ほうれん草(アカザ科)」も雌雄異株であるが、雌雄を気にして食べることはない。
 食欲の前にはそんなこと関係ないか?
コメント (1)
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