575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

句会の結果です。   遅足

2008年06月19日 | Weblog
ちょっと蒸し暑い夜でした。
短夜は難しかったという声も。
でも力作がそろいました。

短夜
①短夜やオルガン弾きの誘うまま(朱露)遅・愚・亜・静
②能登の湯の友との出会い明け易し(立雄)遅
③岩燕騒ぐ山峡明け易し(静荷)能・愚・立・麗・鳥・童
④短夜の夢早まわしオムニバス(郁子)晴・麗
⑤短夜のサイレンの音遠ざかる(狗)童
⑥短夜や家計簿あわぬまま閉じて(晴代)朱・遅・郁・亜・静・狗・鳥・童
⑦短夜や病室にては長き夜に(光洋)郁・晴
⑧短夜に同床異夢の寝息かな(愚足)能・立
⑨短夜やサマータイムに異を唱え(麗子)亜・狗
⑩短夜や飲み続けたる日もありし(能登)朱・愚・鳥
⑪身を削る通夜のろうそく明易し(亜子)能・立
⑫明急ぐ箸のつかない夢の皿(遅足)朱・郁・静・晴・麗・狗

  

自由題
①梅雨晴れ間新築の家立ち上がり(麗子)遅・亜・立・静・狗・鳥・童
②登り詰め勝どき挙げし凌霄花 (愚足)
③紫陽花や世のなりゆきにさからひて(晴代)遅・郁・立
④青嵐植田ジャパンの男泣き(静荷)麗
⑤荒梅雨の空を魚が泳ぐ日々(狗)遅・晴・鳥
⑥久方の田に律儀にも蛙啼く(郁子)能・静・童
⑦殻を脱ぎ吹かれてふわり夏の蝶(立雄)能・朱・愚
⑧ニンゲンを壊した夏の素顔かな(朱露)亜・狗
⑨夏場所や病室で観る身を嘆き(光洋)愚・亜・麗
⑩死支度急かす声あり更衣(亜子)郁・静・晴・狗
⑪ホトトギス暁闇破りそこかしこ(能登)朱・立・鳥
⑫天の川はさんで蒲団ひきにけり(遅足)能・朱・愚・郁・晴・麗・童

  

次回は7月16日(水)午後6時 安田屋
題詠は「夏帽子」です。

  いよいよの季節。
  健康に留意して下さい。


コメント (2)
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短夜句会   麗

2008年06月19日 | Weblog
蒸し暑さが増した中での「短夜句会」。
なかなか皆さん苦労されたようで俳句を考えるうちに
短い夜が明けてしまったというのが実感でした。

荻原先生には随分お目にかかっていないのですが、
随所に先生の教えが荻原教室の生徒さんから伝えられ、
第二次荻原教室となっていますね。
次回のお題も来週の荻原教室の宿題をとって
「夏帽子」と決まりました。

「短夜や家計簿あわぬまま閉じて」の
寸評で出てきた上5と下12の関係。
中心に引き寄せられる中7と下5の話をもっと分析して欲しかったのですが
それを理解するにはあまりにも時間が足りませんでした。まさに短夜。
でも奥の深い興味深いお話でした。

   短夜や俳句の重力引き寄せて   麗
コメント (1)
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