俳人の名言という随筆で夏井いつき氏が「墨汁一滴」にある「痛い事も痛いが、綺麗なことも綺麗じゃ。」という子規の言葉を取り上げていた。
この時期の子規は、疼痛の激しさに泣くことで苦痛をまぎらし、寝返りも出来ず、天井から吊るした麻縄にすがって身動きしていたと言う。 この言葉は「ガラス玉に金魚を十ばかり入れて机の上に置いてある。余は痛をこらへながら病床つくづくと見て居る。」という文章に続けて「痛い事も痛いが、綺麗なことも綺麗じゃ。」の言葉が続くのだそうだ。
こうした状況の中で「綺麗なことも綺麗じゃ。」と言える感性、対象の美を掴もうとする執念には流石に子規と思わされた。
★図は神坂雪佳の「金魚玉図」の一部です
この時期の子規は、疼痛の激しさに泣くことで苦痛をまぎらし、寝返りも出来ず、天井から吊るした麻縄にすがって身動きしていたと言う。 この言葉は「ガラス玉に金魚を十ばかり入れて机の上に置いてある。余は痛をこらへながら病床つくづくと見て居る。」という文章に続けて「痛い事も痛いが、綺麗なことも綺麗じゃ。」の言葉が続くのだそうだ。
こうした状況の中で「綺麗なことも綺麗じゃ。」と言える感性、対象の美を掴もうとする執念には流石に子規と思わされた。
★図は神坂雪佳の「金魚玉図」の一部です