575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

6月句会の句がそろいました。   遅足

2008年06月18日 | Weblog
6月の題詠は「短夜」

①短夜やオルガン弾きの誘うまま
②能登の湯の友との出会い明け易し
③岩燕騒ぐ山峡明け易し
④短夜の夢早まわしオムニバス
⑤短夜のサイレンの音遠ざかる
⑥短夜や家計簿あわぬまま閉じて
⑦短夜や病室にては長き夜に
⑧短夜に同床異夢の寝息かな
⑨短夜やサマータイムに異を唱え
⑩短夜や飲み続けたる日もありし
⑪身を削る通夜のろうそく明易し
⑫明急ぐ箸のつかない夢の皿

   

自由題です。

①梅雨晴れ間新築の家立ち上がり
②登り詰め勝どき挙げし凌霄花
③紫陽花や世のなりゆきにさからひて
④青嵐植田ジャパンの男泣き
⑤荒梅雨の空を魚が泳ぐ日々
⑥久方の田に律儀にも蛙啼く
⑦殻を脱ぎ吹かれてふわり夏の蝶
⑧ニンゲンを壊した夏の素顔かな
⑨夏場所や病室で観る身を嘆き
⑩死支度急かす声あり更衣
⑪ホトトギス暁闇破りそこかしこ
⑫天の川はさんで蒲団ひきにけり

今回は、ひとり新しい方の投句もあります。
どの句でしょうね。

コメント
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