575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

俳句教室より    遅足

2008年06月16日 | Weblog
先回の荻原先生の宿題は「走り梅雨」と「ほととぎす」

  鍵穴に鍵のこさるる走り梅雨

なつかしい感じがする。子供の頃、鍵をかけっぱなしにして
親の叱られたことを思い出す。
しかし今は、鍵のシステムも進化して、こんな風景は余りないのでは?
との評でした。

厳しく言いなおすと、句がありきたりで、新しい発見がない。
言葉の並べ方も工夫が必要、という評でしょうか。

そういえば昨年も梅雨晴れ間の宿題があって

  梅雨晴れ間鍵のかからぬ旅鞄

という句をつくっています。
梅雨の取り合わせに鍵。潜在意識になにかあるのでしょうか?
どうしてだろう?
落ち着かないな・・・

   

  うぐいすの耳に初音のほととぎす

うぐいすと、ほととぎすを同じ空間のなかで詠むことは問題ない。
しかし、耳に、と、初音、がいけない。とくに初音は。
うぐいすの耳に、というと、現実の景ではなく、作者の頭の中のこととなる。
それをもう一度現実に引き戻す必要がある。

実際にほととぎすの声を聞きにいったのですが、
アタマでつくる句になってしまいました。
この句は一から考え直さねば。

   



コメント
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