575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

荻原俳句教室    遅足

2008年07月02日 | Weblog
宿題は「夏帽子」

しんがりのわが名呼ばれて夏帽子

子どもの頃のことか、懐かしい感じのする句。
しんがりはシッカリした子か、はたまた、しっかりしていない子か?
子どもの頃に名前を呼ばれるとすると、用事を頼まれたりする時・・・
「呼ばれて」の「て」という言い方に、
作者は夏帽子のなかにいるのだが、
それを外から見ている感じもあって、うまくいっていると思う。

天空をななめにかぶる夏帽子

天空がはっきりしたイメージを結ばない。
「天空」の「天」と、「夏帽子」の「夏」がうまく機能していない。
夏空をななめにかぶる帽子、という表現のほうが良いのでは?
また、この句は一人称とも三人称とも読める。
○○を××に○○する、という表現を、
三人称にするには、○○する、をはずすと良い。
いずれにせよ、この句では夏帽子という季語の本意が生かされていない。

     

とりあえず、

夏空をななめにかぶる野球帽

としておいて下五を推敲しよう。

次回は最終回。宿題は「7月」と自由題です。


コメント (2)
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