575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

荻原俳句教室    遅足

2008年07月06日 | Weblog
荻原俳句教室も最終回です。

天の川待合室に足ならぶ

(この句は教室当日の午前中に病院で考えたもの。
待合室とは考えてみれば、不思議な空間だな、
と感じたことがキッカケ。
沢山の人が順番を待っている。人といわずに人を表すものは?
顔、眼、耳、鼻・・・待合室にならぶ鼻、なんて面白いかな?
やはり足にしておこう。かくして中七下五は決まりました。
上五になにを置くのが良いのか?
病院からは離れたいな、と、天の川を置いてみました。)

待合室といえば、病院か、駅か。
病院の待合室であれば、上五には、待合室にあったもの、
あるいは、外にあって、季節のものを取り合わせるほうが良い。
たとえば「夏つばめ」を置いてみると、

夏つばめ待合室に足ならぶ

ならんで、巣で餌を待つ燕の子。ならぶ足。
というところにイメージの重なりが生まれる。
天の川として、銀河鉄道の駅とすると、甘くなる。

(たしかに銀河鉄道とすると、足ならぶ、という下五は要一考。
天の川待合室にならぶ猫
は、どうかな?やはり甘いか。)

   

先生が俳句の初心者の方にしたアドヴァイス。
日誌を書くこと。
朝何時に起きた。
朝食はパン一枚、コーヒー2杯・・・
など、事実だけを書き残す。
感想はかかない。
こうした日誌には、俳句の素材が一杯。
読み返していると句になることがある。

   

荻原先生ありがとうございました。   
コメント (2)
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