575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

天の川改札口を通る猫    遅足

2008年07月23日 | Weblog
e船団のホームページで診断していただいた句です。
診断の結果です。

     

 このまま読み下せば、銀河鉄道の改札口を今、
一匹の猫が通っていきました、と、、、メルヘンチックで、
この後がいろいろ想像できます。
 句の構造でいえば、天の川で一応切れる。
そうすると俄かに「改札口を通る猫」が
現実の駅の風景にも見えてきて
「天の川」も、あっ!七夕ですか?という感じ。
猫がいけないのかもしれません。
じゃあ犬か?そういうことでもないのですが。
 類想はあるかもしれませんが、
ここでは天の川の改札口(ここが売りです)を活かして、
あとを劇的に飛躍させてしまったらどうでしょうか。
言うだけ言って私に妙案はありません。
    
先生は岡野ドクターです。ありがとうございます。



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頭のなかで白い夏野となってゐる   高屋窓秋

2008年07月23日 | Weblog
はじめて読んだ時から、ヘンな句だなと思ってきました。
今もそう思っています。

第一、主語がない。なにが白い夏野となっているのか?
そう荻原先生にたずねてみました。
その答えです。

   

書かれていない場合は、まず適当にあてはめてみる。
最初に、作者である「私」

 頭のなかで、私が白い夏野になっている

次に「君」

 君が、私の頭の中で白い夏野になっている

「母」、「人々」、「世界」など・・・

どれを入れても読めますが、
私は、君が頭のなかで白い夏野となっているが好きです。

読者が自由に読み込める余白の大きな句です。
いずれにしても「白い夏野」というイメージが
どんな主語をも支える力を持っているとのことです。

    

えっ?
この答えを聞いたのは、かなり前です。
今も「?」は消えていません。
どなたか目の前の霧を晴らして下さい。  遅足


  


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