575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

秋の夜と夜の秋           愚足

2008年07月28日 | Weblog
 素人には「秋の夜」は分かるが「夜の秋」は分かりにくい。

 秋の夜は秋の季語、夜の秋は夏の季語だそうで、この違いがポイントなのだそうだ。

 秋の夜の句  秋の夜の猫のあけたる障子かな     細川加賀
        酒も少しは飲む父なるぞ秋の夜は    大串 章
        秋の夜を生まれて間なきものと寝る   山口誓子

 夜の秋の句  西鶴の女みな死ぬ夜の秋        長谷川かな女
        夜は秋ひやりとふれし椅子の肘     臼田亜浪
        灯の下の波がひらりと夜の秋      飯田龍太
        山の湖を灯のふちどりて夜の秋     伊藤柏翠

 百聞は一読にしかず、こう並べて見ると納得。

 しかし、この暑さ「夜の秋」は見つからぬ。
コメント
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