句会で最高点の句。
九条バトルのブログで紹介しました。
こんなコメントがありましたので、転載します。(遅)
私も定年退職になって、このまま隠居では心頭身に悪いと
再就職を決意したことがあります。
職業安定所・・ハローワークと改めて知った場所に身を置いてみたが、
正に「異界」の感を深くした。
半分隠居の身分が居る場所ではないと直感した。
気は進まぬが帰ってすぐに教員の人材バンクに登録した。
長年身を置いた世界の魅力には勝てなかった。
結局それも止めて不良隠居の日々を送っている。
いまだにハーワークあの窓口は「異界」への入り口の様に思えてならない。
幸せな人生に感謝しよう。(不良隠居)
現代の目に見えた異界とは、大都市の大スラム。
小作農などをやっていて、砂漠化とか、
大農経営プランテーションによる土地取り上げとかで、
都会に逃げ込んできた人々が作らざるをえなかった異界。
この20年、世界中で都市化が急進し、その人口も急増、
そこで最も広がった地域、異界だ。
世界の100万都市が最も典型的にこの異界を有しているわけであるが、
この100万都市が70年代には101、
それが00年には294になったという。
そして、南アジア・アフリカではその都市人口の6~7割がスラムに住み、
東アジアでも4分の1から3分の1がそうだという。
スラムの食事は1日1食の汁のぶっかけ飯だそうだ。
家族で食べ合うとのこと。(岩波ブックレット 西川潤「貧困」より)
もう一つ「心の異界」というのも大昔からあるらしい。
誰の身にもおこることとして。
例えば、こんなの。
「模範的な優等生徒がある日突然にコペルニクス的転回をはかって、
わざとのように反社会的になったり、新興宗教に飛び込んだり。
親の目からは一種の『狂気』としか見えないようだ」
「模範的な職人などが、急に仕事を放り捨てて、
貧民街などに住み着いてしまう場合」
ゴーリキーの自伝作品に、友人の職人、中年女性などが
そんな世界に落ちていったという下りを読んだことがある。
そんな中年女性の1人が、怖々と見学のように入り込んできた
ゴーリキーの質問にこう応える。
「なんで、貴方のような立派な女性がここの住人になったんですか?」
「そんなことはどうでも良いけど、ここは貴方が来る場所じゃない。
早く出てお行き!」
放浪癖って誰にもあるのだけれども。
職安をきっかけにそうなっていく場合が、現代では実に多いのではないだろうか。としたら何の職安なのか、なんの再チャレンジであるか?
それだけ不幸な時代なのだろう。
そんな読後感のある歌だ。(文科系)
九条バトルのブログで紹介しました。
こんなコメントがありましたので、転載します。(遅)
私も定年退職になって、このまま隠居では心頭身に悪いと
再就職を決意したことがあります。
職業安定所・・ハローワークと改めて知った場所に身を置いてみたが、
正に「異界」の感を深くした。
半分隠居の身分が居る場所ではないと直感した。
気は進まぬが帰ってすぐに教員の人材バンクに登録した。
長年身を置いた世界の魅力には勝てなかった。
結局それも止めて不良隠居の日々を送っている。
いまだにハーワークあの窓口は「異界」への入り口の様に思えてならない。
幸せな人生に感謝しよう。(不良隠居)
現代の目に見えた異界とは、大都市の大スラム。
小作農などをやっていて、砂漠化とか、
大農経営プランテーションによる土地取り上げとかで、
都会に逃げ込んできた人々が作らざるをえなかった異界。
この20年、世界中で都市化が急進し、その人口も急増、
そこで最も広がった地域、異界だ。
世界の100万都市が最も典型的にこの異界を有しているわけであるが、
この100万都市が70年代には101、
それが00年には294になったという。
そして、南アジア・アフリカではその都市人口の6~7割がスラムに住み、
東アジアでも4分の1から3分の1がそうだという。
スラムの食事は1日1食の汁のぶっかけ飯だそうだ。
家族で食べ合うとのこと。(岩波ブックレット 西川潤「貧困」より)
もう一つ「心の異界」というのも大昔からあるらしい。
誰の身にもおこることとして。
例えば、こんなの。
「模範的な優等生徒がある日突然にコペルニクス的転回をはかって、
わざとのように反社会的になったり、新興宗教に飛び込んだり。
親の目からは一種の『狂気』としか見えないようだ」
「模範的な職人などが、急に仕事を放り捨てて、
貧民街などに住み着いてしまう場合」
ゴーリキーの自伝作品に、友人の職人、中年女性などが
そんな世界に落ちていったという下りを読んだことがある。
そんな中年女性の1人が、怖々と見学のように入り込んできた
ゴーリキーの質問にこう応える。
「なんで、貴方のような立派な女性がここの住人になったんですか?」
「そんなことはどうでも良いけど、ここは貴方が来る場所じゃない。
早く出てお行き!」
放浪癖って誰にもあるのだけれども。
職安をきっかけにそうなっていく場合が、現代では実に多いのではないだろうか。としたら何の職安なのか、なんの再チャレンジであるか?
それだけ不幸な時代なのだろう。
そんな読後感のある歌だ。(文科系)