575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

センコ花火と思ってた

2008年07月22日 | Weblog
花火大会の開催を知らせるポスターを見かけるようになると、夏も本番。気持ちも勇みたちます。

♪ドンと鳴った花火だ・・のあの豪快な炸裂音、空いっぱいに咲く光の華。打ち上げも仕掛けも、終幕のスターマインにも心が躍ります。

なかでも、忘れられないのは、線香花火。チマチマと地味なあの”おもちゃ花火”の持つ魅力は格別です。意味も分らずセンコハナビと呼んでいた頃が懐かしい。

21日付け中日新聞の「くらし歳時記」では、「一本が燃え尽きるまでの繊細な起承転結」と言っていました。なるほど。
その途中にそれぞれ名があるとも。はじめの玉は牡丹、松葉になって終りは「散り菊」。

チカチカっと細い光の線が走って、玉がブルッと震うのをみんなが見つめています。そして闇。
火種にと親が用意した蚊取り線香の輪も小さくなっていました。

  ・想いだけはうけとりました遠花火 本音を言わぬ君の伝言

  ・線香花火のおわりの玉がふるえおり やがての闇のふかさ計りて
                              
                            鳥野


   



    
コメント (2)
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