575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

珊瑚樹は枝まで珊瑚        草女

2008年07月25日 | Weblog
 夏の終わりからサンゴジュの赤い実が目立つようになる。イカズラ科ガマズミ属の常緑高木。自然のままであれば高さ20㍍にもなるが、自生のサンゴジュに出会うことはこの近辺ではほとんどない。というのもこの木はもっと暖かい地方の樹なだからだ。この地方でも庭木や生垣に良く使われているのはサンゴジュが炎に出会うと水を噴出すと言われているからである。
 言うまでもなく、サンゴジュは珊瑚樹と書くが今までその赤い実からその名が付いているのだろうと思っていた。
 海上の森の人家跡にも立派な珊瑚樹があって、6月下旬の観察会では花盛りであったので、何気なく花序を手元に引き寄せて観察してみた。
 何と珊瑚は実だけではなかった。沢山の花柄が紅色でその形態も珊瑚そっくり。
 調べてみると「赤い沢山の実をつけ、枝も赤く染まるので珊瑚樹」とちやんと書いてある。何となく分かったつもりではいけない。実際にこの目で確かめることが大切だと痛感した次第だ。
 


コメント (1)
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