「写生とは、比喩的な効果のある取合せを、
比喩のかたちを前面に出さずに、
できるだけ自然らしく表現する手法でもある」。
これは以前に荻原先生が、どなたかの文章を引用、
俳句の写生についての一番、妥当な考えとされた一文です。
とても、この域には行けませんが
最近、ようやく分かってきたことが、
「説明ではなく描写をです。」
中京大学の講座でよく先生が指摘されることです。
白蓮や蕾はいつも北を指す
白蓮や蕾そろって北を指す
同じ様な句ですが、「いつも」は説明、
「そろって」のほうが描写に近い。
私は頭でつくるので、どうしても説明的な表現に
なってしまいます。
(写真は角寿さんの柿の木です。
ありがとうございます。)