575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

心電図窓の向こうは青葉闇   朱露

2009年04月29日 | Weblog


      七十四年打ち続ける心臓に触るな。
      昨日今日の女が気楽に物を言うな。
      莫大な健保金を取られているのだ。
      その上血まで抜き取るとは何事だ。


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写生について    遅足

2009年04月29日 | Weblog
「写生とは、比喩的な効果のある取合せを、
比喩のかたちを前面に出さずに、
できるだけ自然らしく表現する手法でもある」。

これは以前に荻原先生が、どなたかの文章を引用、
俳句の写生についての一番、妥当な考えとされた一文です。

とても、この域には行けませんが
最近、ようやく分かってきたことが、
「説明ではなく描写をです。」

中京大学の講座でよく先生が指摘されることです。

 白蓮や蕾はいつも北を指す

 白蓮や蕾そろって北を指す

同じ様な句ですが、「いつも」は説明、
「そろって」のほうが描写に近い。
私は頭でつくるので、どうしても説明的な表現に
なってしまいます。

   (写真は角寿さんの柿の木です。
   ありがとうございます。)

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