麻績の里舞台桜 遅足

飯田市に元善光寺という古い寺院があります。
長野の善光寺の前身だとか。

このすぐ近くに舞台桜と名付けられた枝垂桜があります。
樹齢およそ３５０年。
小学校の校庭にあったのですが、学校が廃校になったあと、
枯れかっていたそうです。
それが、１５年ほど前に、蘇りました。
そして名前を募集、麻績の里舞台桜、と名前がつけられました。

　　　

飯田市では市内の桜をめぐるアーが盛んで、
私の行ったのは、平日でしたが、
老若男女が訪れていました。

舞台桜は、半八重紅彼岸枝垂桜。
花びらが普通は５枚ですが、この木の花は
５枚から１０枚といった変種です。
高台にあって南アルプスが一望できます。

　　　

　伊那の景ひろげて舞台桜かな　　遅

　○○の景ひろげて舞台桜かな　　

　　　　　　　○○を入れて下さい。

ぬっと来て感謝してますと春の怪 朱露

　　　中年の婦人が突然現れ感謝していると言う。
　　　昨今わからないことだらけなので驚かない。
　　　が、知らない人物が近づくのは気味が悪い。
　　　感謝したければ本人に言いなさいと帰した。

？ ？ ？ 愚足

＜作者のコメント＞

　この句を平和展に出展した理由を自由に考えてみてください。


☆遅足さんが、こんなコメントを付けた「銀の耳たてて仔猫の売られけり」（遅）

　という俳句を、私の参加する九条の会の平和美術展に出してくれました。

　この書の前を通りかかった人たちは、足をとめてしばらく読み返しては過ぎてい

きましたが、「可哀想なこねこね。」とか「銀の耳ってアメリカンショートヘアか

しら？」とか平和とは繋がらないようでした。

　しかし、この作者の問いかけは難しいですね。